2021-01-01から1年間の記事一覧

年の暮

「デルタ」から「オミクロン」と・・ 今年も新型コロナ禍で1年が過ぎてしまいました。 寒波が押し寄せ冷たい風が吹いていますが、穏やかな年の暮れです。 今日、毎年詣でている琴平神社に幸先詣をしてきました。 新しい注連縄が張られ、新しい年を迎える準…

イソヒヨドリ

先日、黒須田川の遊歩道を散歩していて、これまでに見たことのない鳥に出遭いました。 頭部から背中にかけて灰色で青みが少ないですが、美しい空色をしています。「イソヒヨドリ」の雄でした。磯という名前の通り、磯や岩場の多い海岸の崖地に棲息している野…

樹皮

半月ほど前までは美しく黄葉していた「イチョウ」の木。今は小枝が澄んだ青空を突き刺すように見えます。 ヒヨドリのいるのも、よく分かるようになりました。 私は幸田文さんの随筆が好きで、よく読みます。多くの随筆の中で『木』(新潮文庫)という随筆が…

カワセミ春夏秋冬(3)

散歩していても北風が身に凍みるようになりました。遊歩道を色鮮やかに飾っていた灯台躑躅も葉が散り、冬の色に変わりつつあります。その灯台躑躅の傍の川底で、作業をしている方々がいました。 横浜市が行っている河川の水質検査だそうです。 堰の淀みには…

灯台躑躅

暦の上では「大雪」も過ぎ、黒須田川の遊歩道の木々も紅葉から冬の色に変わりつつあります。そんな中で川底に立つ1本の「メタセコイヤ」。今、紅葉が真っ盛りです。山茶花と色の輝きを競っているようです。 赤い色では負けないと、実をたわわに付けた「ピラ…

カワセミ春夏秋冬(2)

今年、東京地方では、冬の訪れを告げる「木枯らし1号」の発表はありませんでした。気象庁によると、今年の秋は、高気圧に覆われて冬型の気圧配置にならず、北寄りの風が強まらなかったということです。暖かい日が続くのは、高齢者にとってはありがたいです。…

一茶忌

陰暦11月19日は、一茶の命日です。 鉾田の工房から一番近い一茶の句碑を、紅葉狩りを兼ねて訪ねました。 山々の美しい紅葉を眺めながら、北関東自動車道路の笠間西ICから板敷山大覚寺に向かいました。この寺には、去年の2月に訪ねています。 長い白壁…

いい夫婦

11月22日は、語呂合わせで「いい夫婦の日」だそうです。 仲の良い夫婦の表現として「オシドリ夫婦」という言葉で表現します。 鳥のオシドリは、夫婦仲の良い鳥だそうですが、夫婦で一緒にいるのは、秋から翌年の春までの半年間だそうです。 * 私が散歩…

波紅葉

紅葉前線の便りも、山から里へ。 新型コロナも治まりつつあります。紅葉の名所に訪れる人も多くなりそうです。 私の散歩道の黒須田川は、サクラの葉も散り終え淋しくなりました。 川の遊歩道には、紅葉を楽しむ木々もほとんどありません。 でも川面では、こ…

カワセミ春夏秋冬(1)

私の散歩する黒須田川では、つがいで行動するカワセミを何度か見かけます。飛び立つ時、同じ方向に飛ばず左右に分かれて飛び、いつしか同じ場所に並んでいたりします。 この写真は2~3日前に撮ったものです。いつもこの木陰の石にいるのを見かけます。この…

小鳥

秋の天小鳥ひとつのひろがりぬ 一茶『化五六句記』 一茶の句の中で好きな句の一つです。 澄んだ秋の大空に向かって鳥が飛び立っていった。 「立冬」も過ぎ、冬の訪れも・・渡り鳥だろうか。 最近、「小鳥」を描いた本を3冊読みました。 1冊目は『ことり』(…

虫のこえ

玄関の明かりの下に闖入した虫。 全身が美しい緑色をした虫で、体長は6cmほどです。 調べるとキリギリスの仲間の「サトクダマキモドキ(里擬管巻)」ではないだろうか。この虫は夜行性のため明かりに寄って来るようです。「チッチッ」と小さな声で鳴くそう…

カワセミ春夏秋冬

私の家から歩いて数分のところに黒須田川が流れています。 黒須田川については、このブログで何度も紹介して来ました。特徴がある川ではありませんが、川やその周辺には、いろいろな生物が棲息しています。そして川に沿って生えている草木は、四季の変化を知…

リョコウバト

横浜中央図書館の正面のアプローチに、彫刻の鳩が6羽います。この図書館を訪れる度に、その生き生きとした躍動感ある姿に惹き込まれます。今にも飛び立ちそうです。 制作者は、1996年に文化功労章を受章された柳原義達(1910-2004)の作品です。題は「道標 …

本箱(18)

10月4日は「古書の日」です。 恒例の「神田古本まつり」も、コロナ禍のため今年も中止になりました。 昨今は「新古本」と呼ばれる言葉をよく聞きます。「古書」と「古本」とは、どう違うのでしょう。 「古書」は、絶版になってから年月が経ち新刊として手…

動物愛護週間

9月20日から26日は「動物愛護週間」です。 「動物愛護管理法」第4条によると 「ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼養について関心と理解を深めるようにするため動物愛護週間を設ける」と定められています。 この「動物愛護週間」は…

カワセミを撮る(6)

台風14号は、東シナ海で数日停滞した後、日本列島を横断する異例の進路をたどり、今日、関東地方に接近しました。 昨夜から雨が激しく降っています。 いつも穏やかな黒須田川の水流も、朝から濁流となって激しく流れています。 いつもの午前中の散歩を中止…

鶺鴒鳴

この浮世絵は葛飾北斎が描いた「藤・鶺鴒」画です。(北斎美術館第1巻花鳥画・集英社刊から引用)藤の花と一緒に「鶺鴒」が描かれています。 鳥類学者・内田清之助(1884-1975)の本『浮世絵版画の鳥』(芸艸堂・昭和49年5月刊)によると、この鶺鴒は「多分…

桜黄葉

白露に気の付年と成にけり 一茶『文化句帖』 今日、9月8日は二十四節気の「白露」にあたります。 春には華やかに、美しい花を咲かせた黒須田川のソメイヨシノの並木道。 この1週間ほど停滞した秋雨前線の影響か、葉っぱの色づきが早まりました。 まだ緑の…

珊瑚樹

連日、真夏日が続くなか、秋の七草が咲き始めたという声が聞かれました。 そんな秋の兆しが少しづつ感じられる中、黒須田川の遊歩道には、赤い葡萄の房のように赤い実が鈴なりになっている木があります。 その木は「珊瑚樹(サンゴジュ)」です。 「珊瑚樹」…

鉄砲百合

黒須田川の遊歩道を散歩すると、あちらこちらに自生の「鉄砲百合」が咲いています。 川から吹き上げる風に乗って少し甘い香りが・・ 「鉄砲百合」は、日本原産の花で江戸時代から栽培されてきました。 その花の美しさと栽培のしやすさから海外でも人気のある…

クサギ

この草花は、道端や草原でよく見かける「ヘクソカズラ(屁糞葛)」といいます。草や木に絡みついて成長する美しい花です。 なぜこんな名前がついたのでしょう。それは若葉の時に葉や茎を揉むと嫌な臭いがするからです。この臭いは「メルカプタン」と言い、お…

羽黒蜻蛉(2)

涼しい川風が吹き上げてくる黒須田川の遊歩道を歩いていても、木陰を求めてしまうほどの暑い日が続いています。 その30℃を超える暑さの中で、東京オリンピックが開催されています。 選手たちは、この高温多湿の気候とも闘っています。 一茶の『享和句帖』の…

本箱(17)

今日、7月30日は、児童文学者・新実南吉の生れた日です。 小学校の国語の教科書に載っている「ごん狐」の作者として知られています。 この本は、10年ほど前に古書店で見つけたのではないかと思います。 発刊されたのは、新実南吉が亡くなった半年後の1943…

白素麺茸

この新緑のケヤキと楓の並木道は、よく散歩するコース道です。日差しの強い真夏は、ケヤキが涼しい木陰を作ってくれます。この日は梅雨の真っ最中で曇っていました。右側の車道は、横浜市と川崎市の境界です。 ケヤキとウバメカシの間の苔の中に、白いモヤシ…

カワセミを撮る(5)

先日、関東地方は、ようやく梅雨が明けました。そして連日、30℃を超える真夏日が続いています。 降ったり止んだり、激しいスコールと・・鬱陶しかった梅雨。 この時期、黒須田川に生息しているカワセミの様子を撮えました。 雨にも負けずカワセミ夫婦は、…

シェア・ハウス(葉上巣)

全身泥だらけの抜け殻を残して、ニイニイゼミが動き始めました。 樹木に止まると樹皮の模様に溶け込み見えません。ソメイヨシノの幹に止まっていますが、分かりますか。 散歩をしていても、このニイニイゼミの鳴き声が、だんだん大きく聞こえます。 暑い夏は…

羽付き縄文人

先日、横浜市歴史博物館で開催されている企画展『縄文ムラの原風景』を観に行って来ました。 横浜市営地下鉄センター北駅を出ると、特徴のある青い三角屋根の歴史博物館が見えます。 神殿を思わせる大きな柱には、「世界文化遺産登録勧告」の大きな幕が掲げ…

カルガモの引越?

カルガモは、川や池などでよく見かける留鳥です。年間を通じて同じ場所で生活している身近な水鳥で、特に目立った特徴はありません。 カルガモは、オスとメスが同じような色をしています。その違いは、色見や大きさで見分けられると言いますが難しいようです…

カワセミを撮る(4)

今回は、黒須田川に生息する、カワセミの家族と成長した子供の様子を観察しました。 この場所は、カワセミが好きな場所で、餌が豊富にいるので、よく集まって来ます。 水の流れも緩く、淀みもあり、しかも浅瀬で木々が茂り、天敵から襲われることもなく安心…