2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

雨蛙

「 雨蛙芭蕉にのりてそよぎけり 」という、よく知られた其角の俳句がありますが、 我が庭の雨蛙は、紫陽花に乗って風に吹かれています。 円象嵌盃

麦藁笛

雀は民話や童謡で親しまれてきた小鳥ですが、だんだんと減少の傾向にあるといわれています。 雀の愛嬌のある動きや啄む姿を見ていていると踊っているようです。 麦は初夏に収穫期を迎えますが、黄色に色づいた麦畑もほとんど見られなくなりました。 そして麦…

短夜

今日は二十四節気の一つ「夏至」です。夜の長さが一番短いとされています。 生活している場所にもよりますが、午前4時頃には白々としてきます。 早起きで新しい発見もあります。昨夜は小糠雨だったようです。 みじか夜をしらで明けけり草の雨 ( 召波 ) (…

白雨

天候に関する四字熟語の中に「黒雲(黒風)白雨」という言葉があります。 白雨とは夕立のことです。その語源は北宋の詩人蘇東坡の詩「望湖楼」からきています。 暗雲とともに激しく降る驟雨は、生活の音までかき消します。 白雨や鐘きゝはづす日の夕 ( 史邦…

織部盃

沖縄地方は梅雨が明けました。 関東地方は、まだ梅雨は明けていませんが、雨上がりの若葉の鮮やかな緑・・・・。 大空も見えず若葉の奥深し ( 北枝 ) (『北枝発句集』)

夕斑枝尺

近くの寺の境内で見つけた、この蛾の名前は「ユウマダラエダシャク」と言います。 日中は羽根を開いて暗い葉の上で休み、夕方になると活動をします。 そして幼虫の時の名前が、良く知られているシャクトリムシ(尺取虫)です。 虫に迄尺とられけり此はしら …

連珠文盃

紫陽花のすぐり寄たる莟かな ( 白雄 ) ( 『白雄句集』 ) 口径:7.5cm・高さ:7.4cm

イッチン

「イッチン」とは、江戸時代から陶器の文様(表面を立体的に装飾する方法)を描く用具の一つであり、 初めは染物(一珍糊)で使用されていました。 言葉の由来は、古九谷の下絵付けしていたとされる久隅守景の雅号「一陳斎」から出たとも言われています。 (…

芒種

今日は二十四節気の一つ、芒種にあたります。 芒種とは稲や麦などの芒(のぎ)をもつ穀物の種を蒔く時期のことですが、現在は早くなっています。 そして田植も機械化が進み 早乙女のよごれぬ顔は朝ばかり ( 其角 ) ( 『其角発句集』 ) 田植女のころびて…

天道虫

今日は語呂合わせでいうと「虫の日」です。 賞翫にいづれ玉虫こがねむし ( 『貞門談林諸家句集・谷口重以編』 雲英末雄編・笠間書院刊 ) 口径:8.0cm・高さ10.1cm

金平糖

道端や石垣などで良く見かける花です。 この花の名は「姫蔓蕎麦」といいます。別名「ポリゴナム」と呼ばれ、明治時代に日本に入って来ました。 濃い緑の葉に金平糖のような花を咲かせます。 金平糖は江戸時代にもあったようです。雑俳ですが、こんな句があり…