2018-01-01から1年間の記事一覧

大晦日

風は冷たいが、穏やかな大晦日。 いつもの私の散歩道・・・ 小学校の土手には「蝋梅」の花が・・ 甘い香りが漂ってきます。 「蝋梅」は、英名で「WinterSweet」という名がついています。 蝋梅には4種類あるそうですが、 これは「素心蝋梅」という名前です…

古書市

古本まつり(古書市)に行くのが大好きで 先日、本焼きを終えて横浜に帰る途中に、 今年、最後となる「古本まつり」に立ち寄りました。 場所は、都心から離れたJR常磐線土浦駅西口の近くにある 『つちうら古書倶楽部』です。 この古書店の古書の量は大変に…

本焼き

「本焼き」の回数が、私の年齢を超え78回目になりました。 焼成の回数が増えると共に、窯は老朽化して来ましたが、 良く頑張ってくれています。 今回が、今年2回目の「本焼き」です。 3日前に「素焼き」を終えた作品を窯に詰めました。 使用した釉薬は、…

アオジ

今年もあと僅か。 来年の3月の「笠間登り窯まつり」の作品づくりに格闘しています。 鈍い轆轤のモーター音に混じって、 「チィチィ」と鋭い鳴き声が、朝から聞こえます。 手を休めて、その声の主を探しました。 木の上ではなく、庭の枯葉の中から聞こえてき…

湖東焼

昨年の世田谷の「ボロ市」で赤絵金彩の小皿(12cm)を購入しました。 牛を引く牛飼いの顔と躍動感のある牛。 この精緻な絵に魅かれて買いました。 残念ながら口縁が欠けているので「金継ぎ」をしました。 赤絵に金文字で 馬者歩速雖 有躓 牛者歩遅雖 無…

草花(16)

山紅葉は、今年剪定をしましたが、美しく紅葉してくれました。 大きな欅の葉は散り終え、工房の屋根を覆っています。 掃除するのが大変です。 凩の掃てくれけり門の芥(文政句帖)という一茶の句がありますが 今年は暖冬となり 関東(東京)地方では、木枯し…

テラコッタ

先日、「神奈川いまむかしガイドの会」主催の、 「神奈川歴史散歩」に行って来ました。 行先は、横浜市中区・関内の西洋建築を巡り、 文化とその様式美を探る歴史散歩です。 関内には、昭和初期に建てられた古典様式の銀行、教会、歴史建造物が たくさんあり…

ヒマラヤスギ

立冬も過ぎ、寒気も南下してきました。 本格的な冬を迎えます。 散歩道も、落葉の彩りで覆われるようになりました。 いつもの公園の遊歩道。少し色が変わっています。 樹木の傍の側溝には、瓜型のような実が沢山落ちています。 これは「ヒマラヤスギ」の雄花…

赤蜻蛉

今年は暑かったせいか、蜻蛉を多く見かけます。 しかし、近年、自然環境の変化で、全国的に蜻蛉が減っているそうです。 この良く見かける「赤蜻蛉」は、赤蜻蛉という種類の蜻蛉なのだろうか? ふと疑問に思いました。 調べてみると「赤蜻蛉」という名前の蜻…

栗名月

朝夕、吹く風も肌寒く感じられる季節となりました。 この頃に眺める月は、特に綺麗に見える様に思います。 秋になると月が綺麗に見えるのは、この時期になると 空気中の水蒸気が少なくなるために、くっきりと見えるからです。 一茶は「月」について、多くの…

やっと涼しくなり、夜に蛾が飛んで来なくなりました。 「蛾」というと「気持ちが悪い」「模様が怖い」「何となく汚い」 「鱗粉は人体に悪い?」など、あまりいいイメージがないようです。 この夏、工房に飛んで来たり、散歩中に見つけた蛾たちです。 ヤママ…

句碑散歩(11)

今回は、松戸市と流山市にある句碑を、電車と歩きを交えて訪ねました。 この松戸、流山は、一茶の俳友やパトロンが多く住んでいました。 一茶は、第二の故郷として、度々訪れています。 自宅から2回乗継ぎ正午過ぎ、新京成電鉄の八柱駅に到着。 県道281…

句碑散歩(10)信濃4

前日は、空模様が怪しくなってきたので、 早めに野尻湖湖畔の宿に入りました。 野尻湖は芙蓉湖とも言われ芙蓉の葉のように 多くの岬が入り組んだ地形をしています。 野尻宿は、信州の北端にあります。 一茶の時代、この野尻宿は俳句が盛んで、一茶の門人も多…

黄蝶

いつも通る工房の傍に生えている「アケビ(木通)」が熟して来ました。「一夜さに棚で口あく木通かな(文政句帖)」という一茶の句がありますが、 名前の由来になったような口を大きく開けていました。 木通は、種を除いてすべて食べられるそうで、 皮は天ぷ…

句碑散歩(9)信濃3

黒姫駅は明治21年5月柏原駅として開業し、 昭和43年10月に黒姫駅と改称されました。 この力強く、ユニークな「黒姫駅」の看板。 2011年に作られ、字体は、植村元子(書家)さんが書かれました。 「黒」は、墨が燃えている 「姫」は、黒姫伝説の龍…

草花(15)

黒須田川 暑かった日も、どこかに・・ いつしか芒の穂がなびくようになって来ました。 「お彼岸」も過ぎ、次第に秋が深まりつつあります。 虫たちも冬籠りの支度を始める頃です(蟄虫坏戸) 天文学的な季節と異なり、自然季節と呼ばれる気候学的な言葉に 「…

句碑散歩(8)信濃2

今回は、信濃町柏原を通る国道18号線(旧北国街道)に 沿って諏訪神社から大久保道の入口(信濃町交番)まで 句碑を訪ねて歩きました。 「柏原宿」は、野尻と古間の間の宿場になります。 南北の土手の内側に52軒分の伝馬屋敷と、 街道の中央に用水と松並…

句碑散歩(7)信濃1

今回は、念願の小林一茶の故郷・信濃町柏原を訪ねました。 汽車にするか、車にするか、迷いましたが、 初めて訪れる地なので移動を考えて車にしました。 当日は、秋雨前線による不安定な天気でしたが、 高速道路を約330km走ること4時間半。 一茶の時代…

繕い

『梢まで来て居る秋の暑さかな』という 江戸時代の俳人支考(1665-1731)の俳句がありますが、 秋は近くに感じながらも、相変わらずの暑い日が続いています。 一茶も58歳(文政3年)の時に、こんな句を詠んでいました。 老の身は暑のへるも苦労哉 (『だ…

黒蝶

今年の夏は異常と言われる暑い日が続いていますが、 もう9月に入りました。 しかし、まだまだ暑さが続くようです。 工房の庭では・・・ 木陰の椿の実のベッドで、雨蛙が昼寝・・ 夏の暑さにも負けず花を咲かせる「ムクゲ」には、 蜜を求めて蟻たちが群がっ…

本箱(5)

私がよく行く地区センターの図書館では、夏休みの企画として 『読んでみよう こんな本』と題して、小学1年から中学生を対象に 10冊ほどの本が紹介されていました。 その中に、私の本箱の中にある本が紹介されていました。 『モギ ちいさな焼きもの師』で…

JOMON

今日、東京国立博物館・平成館の『JOMON〜1万年の美の鼓動』特別展に 行ってきました。 34.1℃の灼熱の中、入館まで10分ほど待ちました。 最終日も近いのに訪れる人は多く、老若男女にとって 「JOMON]は魅力的な世界のようです。 また外国…

猫顔幼虫

今、庭の「藤」の蔓の成長が速く、剪定をしていると、 緑の蔓に茶色の枝が伸びており、よく見ると枝のようであり、 虫のようであり・・・しかし枝そっくりなので戸惑いました。 調べてみると「トビモンオオエダシャク」という シャク科の蛾の幼虫でした。体…

晩夏

昨日から関東に、大雨と暴風雨をもたらしたノロノロ台風13号。 その強風で家の近くの山法師の木の実が、赤く熟す前に落ちました。 今年は異常気象で、成熟するのが速かったように思います。 まだ猛暑が続いていますが、 立秋も過ぎ、 秋が近くに来ているの…

蝉嵐

先日、気象庁が7月の天気をまとめて発表しました。 東日本では、1946年以来、月平均気温が最高となったようです。 埼玉県熊谷市では、国内の観測史上最高を更新する41.1℃、 台風12号は、異例のコースを辿るなど、 今年の夏は異常気象となっていま…

未確認生物

『化け物(幽霊)の正体見たり枯をばな』 この句は、江戸時代の俳人横井也有(1702〜1783年)の有名な句ですが、 21世紀になっても正体がよく分からないと言われる物を、 家のベランダで見つけました。 この白い毛玉のような物体は、捕まえると幸せを呼ぶ・・…

黄小傘茸

今朝、こんな茸が庭の芝生に生えていました。 ゴルフのプレイ中に、よく見かけたことがありますが、 茸の名前は知りませんでした。「キコガサタケ(黄小傘茸)」という茸だそうです。 食べることは出来るそうですが・・・・ 細い一本足の上に、小さな三角錐…

黄金蜘蛛

一週間ほど工房に行かないと、入口付近は蜘蛛の巣だらけです。 家に入るまでに顔にまとわり付き、そのベトベト感は気持ちの良いもの ではありません。 この蜘蛛は「黄金蜘蛛」と言います。最も広く知られている蜘蛛です。 古来から、朝に蜘蛛を見ると縁起が…

句碑散歩(6)

先日、千葉県柏市布施の「あけぼの山公園」にある 一茶の俳文碑を訪ねました。 その「あけぼの山公園」に隣接して、関東三弁天のひとつである 東海寺「布施弁天」があります。 この「布施弁天」は、807年弘法大師の作と言われる弁財天像を ご本尊として開…

鴨涼し

毎日、真夏日が続く中、少しでも涼しさを感じたいものです。 「大の字に寝て涼しさよ淋しさよ」(七番日記) という一茶の句がありますが、「涼」をとるには、いろいろな方法があるようです。 涼しさを捉えた夏の季語に「鴨涼し」があります。 この「鴨涼し…