記念物

福の神

先日、「七福神巡り」に行って来ました。毎年参詣しており、今回で連続20回目になりました。 今年は、江戸最初と言われる「元祖山手七福神」です。 江戸最初・山手七福神は、江戸城の裏鬼門守護のため、将軍の鷹狩りの際に参詣した「目黒の不動堂(瀧泉寺…

風見鶏

秋風や俄にぞっとしたりけり 一茶『七番日記』 信じられないほどの猛暑の日が続きましたが、お彼岸を過ぎる頃から、俄に風の感じ方が変わって来たように思います。 古くから日本人は、四季の移ろいが生み出す風の微妙な違いを感じ取って、その風に名前を付け…

お諏訪さん

先日、息子の長子の「お宮参り」に、諏訪大社下社の秋宮に行ってきました。今にも雨が降りそうな梅雨特有のどんよりとした日でした。 諏訪湖パーキングエリアから見える諏訪大社秋宮の杜は、梅雨雲に覆われていました。 「お諏訪さま」の愛称で親しまれてい…

「燕やひらりひらりと町の中」(子規) 新緑の中を吹き抜ける風に乗って飛ぶツバメの姿を、散歩中によく見かけるようになりました。 燕来る時になりぬ雁がねは 本郷思ひつつ雲隠り鳴く 大伴家持『万葉集(下)』岩波文庫 『万葉集』の中で、ツバメは身近な鳥…

脇障子

黒須田川の遊歩道の桜は、強い南風に煽られても散らずに咲いています。止まっているのは、カワイヒワかな? 川面は花筏ではなく、花の絨毯になっています。 若葉の中にはカワセミ夫婦が・・葉が茂るとこんな光景も見られなくなってしまいそうです。 散歩が楽…

この鳥は黒須田川に、よく飛来する「イソシギ(磯鴫)」です。 シギの種類は多く、日本では50種以上が棲息しています。「イソシギ」は留鳥なので年中見ることができます。 「イソシギ」は「クサシギ」とよく似ているので間違うそうです。イソシギは、お腹の…

もも鳥

先日、相模湾に面して広がる海辺の街・平塚市にある「平塚市博物館」を訪ねました。 駅の玄関口には、市民の木である大きな「クスノキ」が2本どっしりと構えていました。そこから真っすぐに伸びたフェスタロード。巨大七夕飾りで知られる「湘南ひらつか七夕…

幻の水系

7月7日は「川の日」です。国土交通省が平成8年度から定めています。 その理由は、7月7日は七夕伝説の「天の川」のイメージ。7月が河川愛護月間。季節的に水に親しみやすいということで、この日が制定されました。 古来より稲作を行ってきた日本人は、…

しら鳥

先月、群馬県高崎市で、白いカラスが発見されたというニュースがありました。 この鬱陶しい梅雨の時期に、真っ白い鳥は一つの清涼剤となってくれそうです。 絵画のように見える新緑の中のコサギ。 黒須田川に飛来する真っ白い鳥は、コサギ、ダイサギがほとん…

路傍の石仏

鬱陶しい梅雨の季節が始まります。 今、黒須田川は、卯の花か満開です。 「卯の花」と言えば、唱歌『夏が来ぬ』を思い出します。「卯の花」は、初夏のシンボルとして詩歌にも詠まれ、親しまれて来た花です。 卯の花の匂う垣根に・・ 私の住んでいる周辺で、…

七福神詣

先日、「とね七福神」詣りに行って来ました。 七つの寺社のうち4つは、2018年2月「句碑散歩(2)」で訪ねています。今回は残りの3つの寺社を加えて七福神を訪ねました。 朝10時にJR成田線布佐駅に到着。 この「布佐」について、芭蕉は『鹿島紀行』の中で…

一茶忌

陰暦11月19日は、一茶の命日です。 鉾田の工房から一番近い一茶の句碑を、紅葉狩りを兼ねて訪ねました。 山々の美しい紅葉を眺めながら、北関東自動車道路の笠間西ICから板敷山大覚寺に向かいました。この寺には、去年の2月に訪ねています。 長い白壁…

濱田橋

民芸陶器で人間国宝に認定された「濱田庄司」の生誕の地を訪ねました。 東急田園都市線溝の口駅の南口を出て、1分ほど歩くと、駐車場の傍に、濱田庄司の生誕の碑がありました。 碑の意味は「陶匠は跡を留めず」 この碑の裏側のホテル付近に生家がありました…

近代の陶磁器跡

江東区発行の『史跡をたずねて』という冊子に紹介されている 「瓢池園陶磁器製造所跡」と「旭焼陶磁器窯跡」を訪ねました。 その史跡の場所は、先日訪れた一茶の旧居跡の近く、 江東区森下2・3丁目付近でした。 現在は、当時の施設の跡は残っていませんで…