台風14号は、東シナ海で数日停滞した後、日本列島を横断する異例の進路をたどり、今日、関東地方に接近しました。
昨夜から雨が激しく降っています。
いつも穏やかな黒須田川の水流も、朝から濁流となって激しく流れています。
いつもの午前中の散歩を中止する予定でしたが、小止みになったので出かけました。
この濁流では、カワセミもどこかに避難しているだろう。
驚きました。
激しく濁流が打ち付ける川岸の小さな枝に止まっているカワセミを見つけました。
ここが我が棲家のように止まっています。
餌を漁る態勢になっています。
こんな濁った水の中で、獲物をどう見つけるのだろうか。
数分様子を見ていましたが、やっぱり捕獲はできません。
再び雨が激しく降りだすと、カワセミは、橋の下に避難をします。
水量はだんだん増えてきました。
水の力は強く、川底に生えた木々をなぎ倒しています。
この木は、カワセミを天敵から護ってくれる木でもありました。
しかし、この倒れた木にカワセミが飛んで来ました。
倒れた木と岸のブロックの間は、水の流れが弱まっています。
そこには急流から逃れた魚たちが集まるのでしょう。
どんな獲物かは分かりませんが、捕獲したようです。
凄い!・・
どんな悪環境の中でも・・
生きるためとは言え、都会で生きる鳥の凄さを知りました。
夕方になって、雨も小降りになりました。
水量は減りそうもありません。夕食はどうなるのかな・・
裸児と烏とさはぐ野分哉
一茶『七番日記』
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2021.9.19 追書
翌日は、台風一過です。
昨日のどんよりとした雲はなく、爽やかな青空となりました。
茶色く濁った水は、一夜のうちに透明の水になりました。
梅花藻の緑色が冴えています。
川底に溜まっていた泥が流され、土丹層が白く現れました。
どこに避難していたのだろう。魚たちも元気に泳いでいます。
カワセミが濁流の中でも、この川から離れずにいる理由が分かります。
最近、黒須田川もプラスティック・ビニールや空き缶などが捨てられ汚れが目立っていました。
大雨によってゴミは流されて、この場所だけは綺麗になりましたが、そのゴミは下流の川に流され、そして海へと流れて行きます。これでは環境はよくなりません。
この綺麗なった環境を守っていく努力が必要です。
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カワセミ、見つけました。
昨日は、水がこの堰を越えて流れていましたが・・
川面に近づいて狙っています。
一番安全な居場所を確保したようです。
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