2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

この時期は、彩りの少ない木々が多い中で、 濃緑色の葉っぱと紅色の葉柄をした楪(ユズリハ)は、 とても暖かさを感じさせてくれます。 楪は若葉が出た後に前年の葉が譲るように落葉することから、 家が代々続いていくという縁起の良い木と言われています。 …

凍土

原色陶器大辞典(加藤唐九郎編・淡交社)に 『 泥状の原土の余分な水分を除き適度の湿度にするために、 原土を板に載せて夜の寒気で凍らせ、そのあと板を立てかけ太陽に当てて 凍土を融かして水分を流下させる方法 』 が記されています。 私もこの方法を時々…

本箱(2)

日本のやきもの〜七つの色〜桂又三郎著・河出書房新社(昭和40年刊) 日本のやきものについての入門書はたくさんありますが、 この本は日本のやきものの種類を知り、制作するのに大変に参考になった一冊です。 やきものを七色(茶・青・黒・白・赤・藍・金…

大寒

今日は二十四節気の一つである「大寒」にあたります。 我が家の一つ手拭氷りけり ( 一茶 ) 白磁植木鉢

円相

昨年から今年にかけて、「禅」についての展覧会が続けてありました。 その中で、臨済宗古月派の禅僧仙がい義梵(1750-1837)の書画(禅画)は、 禅の境地を洒脱で飄逸な表現で分かり易く説き示されています。 そのひとつに「円相」という円形を一筆で描いた…

「 皸をかくして母の夜伽かな 」 という一茶の句がありますが、昔は水仕事をする母は、いつも指先の皮膚が切れたりして皸(あかぎれ)になっているのを見たことがあります。 今はお湯を使うので楽になりました。 焼き物つくりでも、冬の水挽き(轆轤ひき)は…

本箱(1)

名品訪問〜生活の中の古美術鑑賞〜秦秀雄著(徳間書店・昭和37年刊) この本は、私がやきものを始める動機になった思い出の一冊です。 その魅かれたやきものは、グラビアに掲載されていた「古信楽の茶碗」です。 白黒写真なので色調はよく分かりませんが、…

火伏の神

工房から車で30分ほどのところに愛宕神社(笠間市)があります。 この神社は日本三大火防神社の一つとして知られています。 火は焼き物づくりにとって無くてはならない大きな力です。 作品の仕上がりと焼成の安全を祈り参拝しました。 火(の)用心火(の)用…

福詣

今年の「七福神めぐり」は、秦野市の「南はだの村 七福神と鶴亀めぐり」に行きました。 七福神はすべて陶製で、しかも仕草や顔の表情が大変にユニークです。 毘沙門天(西光寺) 親子鶴は石に彫られています (尾尻 八幡神社・西大竹 嶽神社) 初声を鶴とも…

丁酉

明けましておめでとうございます 穏やかな暖かい元日でした。今年も安らかな年でありますように。 いつも散歩する黒須田川に、春の光を受けてコサギが飛んできました。 春たつや静に鶴の一歩より ( 召波 ) (『春泥発句選』) 鶴首一輪挿