灯台躑躅

 暦の上では「大雪」も過ぎ、黒須田川の遊歩道の木々も紅葉から冬の色に変わりつつあります。そんな中で川底に立つ1本の「メタセコイヤ」。今、紅葉が真っ盛りです。山茶花と色の輝きを競っているようです。

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 赤い色では負けないと、実をたわわに付けた「ピラカンサ」は、鳥たちに・・

 ジョウビタキ(雌)には、少し大きい実かな・・

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 背中が暗青色で腹が赤褐色の美しい「イソヒヨドリ」の雄。赤い実が大好物のようです。

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 初めて「イソヒヨドリ」を撮影できました。

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 一方、カワセミにとって赤い実は・・⁈

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 今回の主役は、真っ赤に紅葉した「灯台躑躅」です。

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 この白い橋は、この灯台躑躅に因んで「どうだんばし」と名づけられています。

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 この橋の上から眺めると・・

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 「灯台躑躅」は、別名「満点星躑躅」とも書きます。それは初夏の頃に白い花をいっぱい咲かせます。その状態が、まるで満点の星のように見えたという中国の伝説から名づけられています。

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「もみじ」に負けず劣らずの見事な紅葉です。

 一茶は「百両の石にもまけぬつつじ哉」『文政句帖』という句を詠んでいます。

 黒須田川の灯台躑躅も、対岸から眺めると真っ赤な大きな石が輝いているように見えます。

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 また「灯台」と名が付いたのは、木の枝の分かれた形が、昔の「結び灯台」に似てることに由来しています。そして「トウダイ」が訛って「ドウダン」になったと言われています。

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 これから本格的な寒さが来ます。

 真っ赤な花の中に、もう冬芽が出来ていました。

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  赤い葉におつ広がりし寒哉
        一茶『七番日記』

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