2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

閏日

今の暦は太陽暦を使っていますが、江戸時代の暦は太陰太陽暦でした。しかし、これだと太陽の動きとズレが大きかったので、閏年ではなく、1年13ケ月となる閏月を適宜いれて調整していました。 太陽暦が採用されたのは、明治5年からです。 引裂て鰯包むや…

殻斗

両手をいれものにして木の実をもらふ ( 放哉 ) (『尾崎放哉全句集』春秋社) 殻斗(かくと)とは、一般に「椀」「ぼうし」「はかま」などと呼ばれているもので、総苞の変形したものです。 この団栗の殻斗は同心円状になっています。よく見かける「シラカシ…

湯呑茶碗(3)

ベランダのゼラニウムの葉です。一年中、花を咲かしています。 ゼラニウムは、南アフリカ原産で、江戸時代末にオランダから渡来しました。 当初は、花より葉の方に人気があり、葉の色を鑑賞したようです。 今は花が主役で、葉は脇役となっているようです。 …

冬芽

わが庭の大紫躑躅の冬芽です。そろそろ春は近い・・・ 春待ちに花の咲身やひがしむき ( 鬼貫 ) (『俳諧七車』) 青白磁一輪挿し

春一番

昨年、「春一番」は発表されませんでしたが、今年は14日に吹きました。 万木にこめを見するは陽気哉 (大阪・直林) (『ゆめみ草』談林俳諧集・古典俳文学体系3・集英社) 春の嵐は山肌の雪を溶かしそう(鼠志野花入)

雨水

今日は二十四節気の一つ「雨水」です。雪が解けて水になると言われます。 草木が芽生え、農耕の準備を始める目安とされてきました。 春の水ところどころに見ゆる哉 ( 鬼貫 ) (『鬼貫句選』) 18日に窯出しした小品(壁掛一輪挿し)

梅盃

盃は預けおくなり冬の梅 ( 几董 ) (『井華集』)

壁掛け一輪挿

小さな壷などは壁に掛けたくなります。その壷に掛ける穴がない時は、リュータなどで穴を開けることができます。 江戸時代に焼き物に穴を開ける方法として「智恵海・上」に 『焼き物に穴をあけようと思ったら、そこに灸を1〜2回すえ、その跡を錐でもめば、…

立春

今日は「立春」です。 櫻の開花予想が発表されました。今年は暖冬のため、開花日はやや遅れそうです。 我が庭の河津櫻は綻び始めています。 木々おのおの名乗り出たる木の芽哉 ( 一茶 ) (『一茶俳句集』岩波文庫)

扁壷(5)

冬枯や物にまぎるゝ鳶の色 ( 吏明 ) (『古句を観る』柴田宵曲著・岩波文庫)

扁壷(4)

木枯の根にすがり付檜皮かな ( 桃隣 ) (『炭俵』句集)