2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

陶房の風景(3)

我の大事な相棒(窯:灯油窯)です。付き合って、もう15年にもなります。 本焼き・素焼き合わせて150回以上焼成。大きな故障もなく、また温度管理も楽な窯です。 重さは450kgあります。東日本大震災では50cmほど動きましたが、今も活躍してくれて…

陶房の風景(2)

我が窯場の紅葉は真っ盛り。屋根には団栗と欅の葉がいっぱい。 ひらひらと木の葉うごきて秋ぞ立つ ( 鬼貫 ) 盌に、ひと葉が散って「木の葉天目」が生まれたのでしょう。

陶房の風景(1)

太陽の下で何を語り合っているのだろう・・壷たちは・・・ 陶工手に手に雨かかり来る壷を抱く ( 内島北朗 ) ( 『陶房』昭和17年3月刊・桑名文星堂 )

茶壺

茶壷は茶を葉茶のまま保存・運搬するための容器です。また茶入れにあたる抹茶を入れる容器も茶壺の名で呼ばれます。 11月は、茶人の正月とも言われる「口切の茶事」が行われ、茶壺の封を切って、当年、初の濃茶を点てます。 江戸時代には、宇治から将軍に…

瓢花入(3)

石を枕に雲のゆくへを ( 山頭火 ) (『定本種田山頭火句集』昭和46年10月刊・彌生書房)

瓢花入(2)

時雨るゝや黒木つむ屋の窓あかり ( 凡兆 ) (『猿蓑集』)

瓢花入(1)

たましひの入れものひとつたねふくべ ( 蓼太 ) (『続俳家奇人談』岩波文庫) 高さ:21.1cm

蕪形三耳壷

手のちからそゆる根はなし蕪引き ( 千代尼 ) (『千代尼句集』) 蕪汁や霜のふりはも今朝は又 ( 其角 ) (『五元集』) 高さ:14.7cm

瓢瓶(5)焼締

酒好きの余の望みなきふくべかな ( 嘯山 ) (『葎亭句集』) (注)三宅嘯山(1718-1801)は、江戸中期の俳人、漢詩人。葎亭は別号。 高さ:15.5cm

瓢瓶(4)辰砂

花や葉に耻かしいほど長瓢 ( 千代尼 ) (『千代尼句集』) 高さ:23.3cm