2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

瓢瓶(3)朝鮮唐津

吾ふくべ種なるまでに秋を見し ( 成美 ) (『成美家集』) 高さ:18.7cm

瓢瓶(2)焼締

人の世に尻を居へたるふくべ哉 ( 蕪村 ) (『蕪村俳句集』岩波文庫) 高さ:18.2cm

瓢瓶(1)焼締

ひとりはえてひとつなりたる瓢かな ( 几董 ) (『井華集』) 高さ:21.6cm

四方壷

高灯籠しばらくあつて嶺の月 ( 北枝 ) (『卯辰集 巻第三』) 高さ:29.6cm

一輪挿(12)刷毛目

最近は古書の愛好家も多く、古書市もいろいろな所で開かれています。 私も古書市によく出かけます。乱雑に積まれた中に、薄い緑色で装丁された函付きの本が気になりました。その本は「雑草」というタイトルでした。「雑草」(ノーベル書房・昭和51年11月刊)…

一輪挿(11)黒釉面取

イヌタデ(別名:アカマンマ) 犬蓼のほえかかるをも摘手哉 ( 重頼 ) (『犬子集』) 高さ:22.3cm

一輪挿(10)練込

石垣や何を種とて草の花 ( 子規 ) (『子規全集(アルス版1』)

一輪挿(9)鉄絵四方

ヒメジョオン 咲くままに只さく儘に野菊哉 ( 句空 ) (『卯辰集 巻第三』) (注)*「卯辰集」は、立花北枝が編纂した俳諧集で1691年刊。 *鶴屋句空( ?-1712)は、加賀蕉門の重鎮。

一輪挿(8)蕪形

木も草もいたむや秋の虫くひば ( 重頼 ) (『犬子集』) (注)*松江重頼(1602-1680)は、江戸時代前期の俳人。 *『犬子集(えのこしゅう』は、重頼編纂による近世最初の俳諧撰集で1633年に刊(ニッポニカより)

一輪挿(7)青磁

ホトケノザ 秋の花みなうつつなし后の月 ( 暁台 ) (『暁台句集』)

一輪挿(6)象嵌志野

アカツメクサ(別名:ムラサキツメクサ・レッドクローバー) ほのかなる草花の香ひを嗅ぎ出そうとする ( 放哉 ) (『放哉全句集〜一燈園時代』2002年2月新装版・春秋社)

一輪挿(5)緑釉刷毛目

嬉しさに淋しくなりぬ草の花 ( 乙二 ) (『松窓乙二発句集』) 高さ:17.6cm

一輪挿(4)白釉線紋

セイヨウタンポポ 艸花をよけて居るや勝角力 ( 一茶 ) (『文化句帖補遺』)

一輪挿(3)緑釉鶴首

ミズヒキとツユクサ 水引や露草やあちこちに挿して壷作りおる ( 井泉水 ) ( 『井泉水近什』日本の詩歌19・昭和44年8月刊・中央公論社) この句は、俳人で陶工である内島北朗を訪ねて詠まれました。 高さ:21.0cm

一輪挿(2)象嵌

折て見たり捨たり道の艸の花 ( 蘭更 ) (『半化坊発句集』) (注)高桑蘭更(1726-1798)は、江戸時代中期・後期の俳人。半化坊は別号。 高さ:20.1cm

一輪挿(1)粉引

散歩中に出逢った秋の草花です。 芭蕉の「笈日記」の中に「 草いろいろおのおの花の手柄かな 」という句がありますが、小さいが立派な花を咲かせている姿は美しいです。 俳句では「草の花」は、秋の季語です。春は「木の花」が季語ですので、この句の花は、…

信楽湯呑

一つの湯呑の尻がどつしりと重たい ( 放哉 ) (『尾崎放哉全句集〜春秋社』)

寸胴花入(8)刷毛目

秋の七草の七つ目は「桔梗」です。万葉集では「アサガオ」となっていますが、この「アサガオ」は「桔梗」であるというのが通説のようです。「江戸俳諧歳時記(加藤郁乎編・平凡社)」をみても「 古くから桔梗は木槿などと等しく朝顔である『擁書漫筆』 」と…

寸胴花入(7)斑縄文

藤袴は藤色した花の形状が、袴に見えることから、この名がついたといわれています。 奈良時代頃に中国から渡来しましたが、野生はほとんど見られなくなってきました。環境省は絶滅危惧種に指定しています。 うつろへる程似た色や藤ばかま ( 北枝 ) 高さ:1…

寸胴花入(6)叩紋

撫子やそのかしこさにうつくしき ( 惟然 ) 高さ:17.6cm・径:8.3cm

寸胴花入(5)朝鮮唐津

初秋に黄色で小さな花を咲かす女郎花、その名の由来は、はっきりしていませんが、小さな愛らしい花を「粟飯」に見立てオミナメシ「女飯」と言ったのが語源と言われています。 「女郎花」という漢字が当てられるようになったのは延喜年間頃と考えられています…