2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

虫の技

わが家の紫陽花の葉は、花が咲くまでは、虫たちのアートを楽しませてくれます。 うつくしき形持ちながら毛虫かな ( 嵐雪 ) 酒盃

昼顔

昼顔や瀬戸の素焼の花の色 ( 素丸 ) (『素丸発句集』) 沓茶盌(素焼き)

湯呑茶碗(4)

新茶の香真昼の眠気転じたり ( 一茶 ) (『寛政句帖』) 線象嵌

茶盌(4)線象嵌

茶碗ひとつかり出したる清水かな ( 一男 ) (『卯辰集』元禄俳諧集・岩波書店) 口径:12.5cm・高さ:7.0cm

鼻緒模様

鼻緒模様が美しい初夏のミズヒキの葉です。 飛び去った蝶の翳が、そそのまま残ったようです。 この斑入りの葉っぱは、秋の花の季節になると薄くなります。 黒き蝶あれでも花にめづるかな ( 来山 ) (『十萬堂来山句集』有朋堂文庫)

斑入り蕗

斑入り蕗(フイリブキ)は園芸品種で、葉を楽しむ観葉植物です。 山陰や葉広き蕗に雨の音 ( 蘭更 ) (『半化坊発句集』) 刷毛目盃

手鞠花

落ちてまたあがれ手まりの花の露 ( 立圃 ) 緑釉盃

茶盌(3)末黒野

末黒野(すぐろの)とは、草木の成長や害虫駆除のために、野焼きした後の野原をいいます。 野焼きは芽立ちを促したり、焼いた後の灰は肥料になります。 遺したい季節の言葉です。 つやつやと露のおりたるやけ野哉 ( 一茶 ) (『暦裏句稿』一茶俳句集・岩波…

菖蒲酒

今日は「立夏」、そして端午の節句(菖蒲の節句)です。 菖蒲は邪気を祓うとされ、菖蒲の葉を浮かべて酒を飲んだりします。 世をままに隣りありきやさうぶ酒 ( 白雄 ) (『白雄句集』) 織部盃

藤の花

今、工房は藤の花が満開です。 藤の花と言えば、芭蕉の『くたびれて宿借るころや藤の花』という句が、よく知られています。 初物好きの江戸っ子にとっては・・・・ 藤咲て鰹くふ日をかぞへけり ( 其角 ) (『五元集』) フリーカップ(ピンク御影石)

蜜蜂

人追ふて蜂もどりけり花の上 ( 太祇 ) (『太祇句選』) 黄瀬戸盃