動物

花虻

晴雨に関係なく、ほぼ毎日、黒須田川の遊歩道を歩いています。この時期は、季節の移り変わりがよく分かります。 桜の花の色から大根の花の紫色、菜の花の黄色へと・・川辺の色の変化は散歩を愉しくさせてくれます。 特に黄色の花は、鳥や虫を惹き付ける色で…

カワセミ春夏秋冬(7)

先日、冬のような冷たい雨が一日降り続きました。黒須田川の桜の花びらは、遊歩道に吹き付けるように散らされました。 前日までは・・ こんな風景でした。 立ち止まって眺める人、スマホで桜を撮る人。いつもより散歩する人が多いようです。 鳥と共に人間く…

カワセミ春夏秋冬(6)

暖かい日が続き、黒須田川のソメイヨシノの蕾も綻び始め、2~3日後には開花しそうです。 遊歩道を歩いていると、道端に見たこともない黄色い小さな花が・・ カメラを向けると、花だけが動き始めました!? その正体は「ツマグロオオイヨコバイ」でした。大…

三寒四温

「三寒四温」という言葉は、2月から3月上旬にかけて、冬から春への季節の変わる時期に使われます。最近は、気温の寒暖差が大きいように感じられます。 この2~3日は、4月下旬の暖かい日が続き、桜の開花が早まりそうです。 動物行動学者・日高敏隆さん…

尉鶲

先日、1ケ月ぶりに工房に行って来ました。我が家の遅咲きの紅梅は、やっと膨らみ始めました。 欅の落ち葉の清掃は終えましたが、工房の垣根の周辺には、枯草が覆っていました。 * 翌日の朝、雨戸を開けると・・ 朝陽を浴びて雉とカラスが・・ 喧嘩している…

カワセミ春夏秋冬(5)

私の散歩は、いつも黒須田川の上流から下流に向かって歩きます。川は東南の方向に流れていますので、午前中の散歩は太陽に向かって歩きます。この時期は、太陽の位置が低く眩しく感じます。 冬の太陽の傾きは、川の中の様子や周りの景色が変わり、冬ならでは…

ヒヨドリ

今日は「大寒」です。気温は一桁。夕方には冷たい北風に変わりました。 散歩していても、日陰を避けて日差しのある所を選んで歩いていました。 黒須田川は、暖かい色のない寒々とした冬の景色です。 この「にしき橋」はカワセミが良く来る場所です。左側の道…

カワセミ春夏秋冬(4)

今日、散歩の途中、暖かい日差しの中で、ジョウビタキ(男)とカワセミ夫婦が・・ひなたぼっこ!?しているのに出遭いました。 そこにコサギが仲間入り。 こんな風景に出遭うのも珍しいです。 * 今回は、黒須田川を離れて、近くの柿生の里の池のカワセミを…

エナガ

黒須田川のブロック壁の隙間から自生した「芙蓉の木」には、まだ散らずに種子が残っています。 芙蓉の種子 散歩中に、この芙蓉の木に鳥が群れを成して飛んで来るのに出遭いました。鳥たちは枝に止まるなり、枝から枝へ目まぐるしく動いて種を食べ始めました…

初雪

昨日は、横浜では8cmほどの初雪が降りました。 今朝は、その雪も朝日を浴びて溶け始めています。 * 昨日は、午前の散歩中にチラチラ降り始め、午後には本降りになりました。 一茶の『文政句帖』の中に「雪の日や堂にぎっしり鳩雀」「はつ雪やきげんのよ…

壬寅元旦

明けまして おめでとうございます。 風もなく暖かく、穏やかな元旦です。 黒須田川の遊歩道を歩くと、散歩する人は少なく鳥の囀りだけが、いつもより賑やかです。 カワウとアオサギとチュウサギが、一緒に餌を漁っている光景を見たのは初めてです。 そこにム…

イソヒヨドリ

先日、黒須田川の遊歩道を散歩していて、これまでに見たことのない鳥に出遭いました。 頭部から背中にかけて灰色で青みが少ないですが、美しい空色をしています。「イソヒヨドリ」の雄でした。磯という名前の通り、磯や岩場の多い海岸の崖地に棲息している野…

カワセミ春夏秋冬(3)

散歩していても北風が身に凍みるようになりました。遊歩道を色鮮やかに飾っていた灯台躑躅も葉が散り、冬の色に変わりつつあります。その灯台躑躅の傍の川底で、作業をしている方々がいました。 横浜市が行っている河川の水質検査だそうです。 堰の淀みには…

カワセミ春夏秋冬(2)

今年、東京地方では、冬の訪れを告げる「木枯らし1号」の発表はありませんでした。気象庁によると、今年の秋は、高気圧に覆われて冬型の気圧配置にならず、北寄りの風が強まらなかったということです。暖かい日が続くのは、高齢者にとってはありがたいです。…

いい夫婦

11月22日は、語呂合わせで「いい夫婦の日」だそうです。 仲の良い夫婦の表現として「オシドリ夫婦」という言葉で表現します。 鳥のオシドリは、夫婦仲の良い鳥だそうですが、夫婦で一緒にいるのは、秋から翌年の春までの半年間だそうです。 * 私が散歩…

カワセミ春夏秋冬(1)

私の散歩する黒須田川では、つがいで行動するカワセミを何度か見かけます。飛び立つ時、同じ方向に飛ばず左右に分かれて飛び、いつしか同じ場所に並んでいたりします。 この写真は2~3日前に撮ったものです。いつもこの木陰の石にいるのを見かけます。この…

小鳥

秋の天小鳥ひとつのひろがりぬ 一茶『化五六句記』 一茶の句の中で好きな句の一つです。 澄んだ秋の大空に向かって鳥が飛び立っていった。 「立冬」も過ぎ、冬の訪れも・・渡り鳥だろうか。 最近、「小鳥」を描いた本を3冊読みました。 1冊目は『ことり』(…

虫のこえ

玄関の明かりの下に闖入した虫。 全身が美しい緑色をした虫で、体長は6cmほどです。 調べるとキリギリスの仲間の「サトクダマキモドキ(里擬管巻)」ではないだろうか。この虫は夜行性のため明かりに寄って来るようです。「チッチッ」と小さな声で鳴くそう…

カワセミ春夏秋冬

私の家から歩いて数分のところに黒須田川が流れています。 黒須田川については、このブログで何度も紹介して来ました。特徴がある川ではありませんが、川やその周辺には、いろいろな生物が棲息しています。そして川に沿って生えている草木は、四季の変化を知…

リョコウバト

横浜中央図書館の正面のアプローチに、彫刻の鳩が6羽います。この図書館を訪れる度に、その生き生きとした躍動感ある姿に惹き込まれます。今にも飛び立ちそうです。 制作者は、1996年に文化功労章を受章された柳原義達(1910-2004)の作品です。題は「道標 …

本箱(18)

10月4日は「古書の日」です。 恒例の「神田古本まつり」も、コロナ禍のため今年も中止になりました。 昨今は「新古本」と呼ばれる言葉をよく聞きます。「古書」と「古本」とは、どう違うのでしょう。 「古書」は、絶版になってから年月が経ち新刊として手…

動物愛護週間

9月20日から26日は「動物愛護週間」です。 「動物愛護管理法」第4条によると 「ひろく国民の間に命あるものである動物の愛護と適正な飼養について関心と理解を深めるようにするため動物愛護週間を設ける」と定められています。 この「動物愛護週間」は…

カワセミを撮る(6)

台風14号は、東シナ海で数日停滞した後、日本列島を横断する異例の進路をたどり、今日、関東地方に接近しました。 昨夜から雨が激しく降っています。 いつも穏やかな黒須田川の水流も、朝から濁流となって激しく流れています。 いつもの午前中の散歩を中止…

鶺鴒鳴

この浮世絵は葛飾北斎が描いた「藤・鶺鴒」画です。(北斎美術館第1巻花鳥画・集英社刊から引用)藤の花と一緒に「鶺鴒」が描かれています。 鳥類学者・内田清之助(1884-1975)の本『浮世絵版画の鳥』(芸艸堂・昭和49年5月刊)によると、この鶺鴒は「多分…

羽黒蜻蛉(2)

涼しい川風が吹き上げてくる黒須田川の遊歩道を歩いていても、木陰を求めてしまうほどの暑い日が続いています。 その30℃を超える暑さの中で、東京オリンピックが開催されています。 選手たちは、この高温多湿の気候とも闘っています。 一茶の『享和句帖』の…

カワセミを撮る(5)

先日、関東地方は、ようやく梅雨が明けました。そして連日、30℃を超える真夏日が続いています。 降ったり止んだり、激しいスコールと・・鬱陶しかった梅雨。 この時期、黒須田川に生息しているカワセミの様子を撮えました。 雨にも負けずカワセミ夫婦は、…

シェア・ハウス(葉上巣)

全身泥だらけの抜け殻を残して、ニイニイゼミが動き始めました。 樹木に止まると樹皮の模様に溶け込み見えません。ソメイヨシノの幹に止まっていますが、分かりますか。 散歩をしていても、このニイニイゼミの鳴き声が、だんだん大きく聞こえます。 暑い夏は…

カルガモの引越?

カルガモは、川や池などでよく見かける留鳥です。年間を通じて同じ場所で生活している身近な水鳥で、特に目立った特徴はありません。 カルガモは、オスとメスが同じような色をしています。その違いは、色見や大きさで見分けられると言いますが難しいようです…

カワセミを撮る(4)

今回は、黒須田川に生息する、カワセミの家族と成長した子供の様子を観察しました。 この場所は、カワセミが好きな場所で、餌が豊富にいるので、よく集まって来ます。 水の流れも緩く、淀みもあり、しかも浅瀬で木々が茂り、天敵から襲われることもなく安心…

愛鳥週間2021

5月10日から16日までは「愛鳥週間」です。1950年(昭和25年)に、この週間が定められてから70年以上になります。 私たちの身近に生息している野鳥たちは、どんな環境の中にいるのだろう。 今回は、黒須田川(上流付近)に飛来する野鳥たちの様子を眺めてみま…