先日、冬のような冷たい雨が一日降り続きました。黒須田川の桜の花びらは、遊歩道に吹き付けるように散らされました。
前日までは・・ こんな風景でした。
立ち止まって眺める人、スマホで桜を撮る人。いつもより散歩する人が多いようです。
鳥と共に人間くぐる桜哉
一茶『花供養』
桜の花は日本人にとって一番親しみのある花で郷愁感があります。桜を眺めていると、いつしか会話も弾むのでしょう。
人声や西もひがしも花吹雪
一茶『文政句帖』
土鳩が寝に来ても鳴く桜哉
一茶『文化句帖』
木々のめの春さめざめと小鳥鳴く也
一茶『文政句帖』
この1ケ月ほど・・
カワセミのメスの姿を見かけません。繁殖期に入ったのでしょうか。
いつもいる場所より川下の水辺の近くでオスの姿を見つけました。
この近くに巣があるのでしょうか。
あと数か月すると、親子で飛んだり、餌を獲る様子が見られるだろう。
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黒須田川の周辺が開発されたのは、昭和30年代以降です。昔は小さな渓谷?だったようです。その面影が残るこの川に、いろいろな鳥たちが飛来します。特にカワセミは、少し変わった視点で見ることが出来ます。
黒須田川にいるカワセミを、真上から撮ったものを集めてみました。
餌を狙っている時は、カメラを近づけても逃げる気配はありません。
しかしカワセミには、頭上付近の動きには敏感で、人の動きを見ると直ぐに木の葉の陰に隠れてしまいます。
野鳥の巧者に辷る春の雨
一茶『七番日記』
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