ヒヨドリ

 今日は「大寒」です。気温は一桁。夕方には冷たい北風に変わりました。

 散歩していても、日陰を避けて日差しのある所を選んで歩いていました。

 黒須田川は、暖かい色のない寒々とした冬の景色です。

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 この「にしき橋」はカワセミが良く来る場所です。左側の道路の傍の枯れ木の中にカワセミがいます。枯れ草の中に埋もれてよく見えません。

 カワセミは、冬は木々の葉がなくなるので、天敵から身を護るために木陰に隠れることが多いです。

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 川の沿道のサザンカの花も散り始めています。最後の蜜を求めてメジロがやって来ました。

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 ネズミモチの木には、まだ紫色の実がたくさん残っていました。

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 そこにヒヨドリが数羽飛来。

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 葉が揺れ、枝が撓み騒がしくなりました。

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 「赤い実がひよを上戸にしたりけり」という一茶の句がありますが、鳥は赤い実が好きのようです。ネズミモチの紫色の実を食べるのだろうか。

 鳥の色覚は人にない近紫外線を持っているようですが、この紫色はどう見えているのだろうか。

 このネズミモチの実は、どんな味がするのだろうか。ヒヨドリの好きな甘い実であれば・・

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 「ヒヨドリ」という名は、「ヒヨヒヨ」と鳴くからヒヨドリと呼ばれたという説があるそうです。

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 この鳥は一年中、身近で見られる鳥です。しかし日本から東南アジア周辺にしか棲息していないので、日本を訪れる海外のバードウォッチャーにとっては観察したい野鳥のひとつだそうです。

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 基本は留鳥ですが、寒い地方のヒヨドリは渡りをします。

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 平安時代末期、摂津一の谷の戦で源義経が平家の軍勢を追い落とした深い山あいを「ひよどり越え」と言います。それはこの場所がヒヨドリの渡りの場所となっていたことからだそうです。

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 ネズミモチの実は、小さいですが葡萄のようです。

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 黒葡萄天の甘露をうらやまず

        一茶『文政句帖』

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