自然

雪まろげ

昨日の午後から降りだした雨は、霙となり、夕方には雪に変わりました。夜のはじめ頃には、雪が降る中で雷鳴が轟ました。「雷起こし」といって珍しい気象現象だそうです。私の住んでいる地域には、6~7cmほど積もりました。 今朝は雪も止みましたが、冷たい…

甲辰元旦

あけまして おめでとうございます 元旦や上々吉の浅黄空 小林一茶『浅黄空』 武州琴平神社、今年も多くの初詣の家族で賑わっていました。 初詣の帰りに、早野聖地公園を訪ねました。 この公園には、七つの池があります。この七つの池は、早野の湧水を溜め、…

秋めく

11月の三連休は、季節外れの暑さになり、夏日が3日続いた地域がありました。普通ならば衣更えに入る気候ですが、半袖姿の人を多く見かけました。異常気象でも、木の葉は、青葉から黄色・橙色へと変わろうとしています。 一般に「春」と「夏」の気温は似てい…

柿生の里

柿が美味しい季節になりました。私の住んでいる周辺には柿の木が多く、多くの実をつけ枝が撓んでいます。 柿が遊歩道に落ちて来そうです。 甘く熟した柿は、メジロの好物です。 黒須田川の遊歩道から、少し脇道に入るとまだ柿畑の田園風景が残っています。柿…

とんぼ小景

夏休みの時期は、昆虫に関連する写真展やイベント、そして展覧会が、いろいろなところで開かれています。 先日、東京ミッドタウンのサントリー美術館で開催されている特別展「虫めづる日本の人々」という展覧会に行って来ました。 展示されている作品は、江…

梅雨葵

先日の台風2号の影響で、関東地方も線状降水帯により集中的な豪雨がありました。大きな被害が発生した地域もあり、線状降水帯という自然の脅威の力を知らされました。 家の近くの黒須田川にも、その影響が少なからずありました。通常の増水の時は、水流は次…

ナチュラルヒストリー

私の本棚の横には、孫が書いた「自然」という文字が掛かっています。 この「自然」という言葉は、日常よく使われる言葉です。自然遺産、自然エネルギー、自然共生、自然災害、自然破壊、自然美など幅広い分野で使われています。 この「自然」とは、抽象的な…

ふらんど

今年の春は、例年より早いようです。黒須田川の景色も、だんだんと明るい色が増え始めました。モクレン、コブシ、ユキヤナギ、レンギョウ、ハナモモ、菜の花・・ その中でも「花」には「鳥」がよく似合います。黒須田川の遊歩道で見かける「鳥」と「花」の景…

癸卯元旦

明けまして おめでとうございます 元旦 午前9時23分の黒須田川(ゆきやなぎ橋から) わか水やわらが浮ても福といふ 一茶『文政句帖』 名代のわか水浴る烏かな 一茶『八番日記』 明日から冬型の気圧配置が強まり、寒気の影響を受けそうです。今年の寒の入…

カワセミのいる景色

先日、古書街の路地に山積みにされている本の中に『風景の発見』内田芳明・朝日新聞社・2001年5月刊 という本に出合いました。タイトルに惹かれて買いました。 内容は「風景」「景色」「景観」の言葉のニュアンスの違いから説明され、日本人が絵画や文学の中…

苔清水

黒須田川の水の源流は、多摩丘陵からの湧き出る清水です。この水によって多くの生き物たちが棲息しています。堰は水の流れの緩急をつくり、小魚の棲家ともなっています。 青々とした苔も育っています。 石の苔千代の様を咲にけり 一茶『七番日記』 狭い石の…

春暖

鳥の音に咲うともせず梅の花(一茶『嘉永版』)だった工房の梅の木。 この暖かさで、やっと目を覚ましたようです。 朝、雨戸を開けると、花の蜜を求めてメジロが・・ その梅の木の下でモズが鳴かずにじっと・・巣立ったばかりの若鳥のようです。 モズは生贄…

不二の山

今朝は、マイナス2℃まで下がり、日陰では霜柱が・・ 今日は、いつもより早く散歩に出かけました。道端の土手には、自生した猫柳の花穂の柔らかい毛が朝日に輝いて美しいです。冷たい風にのって梅の香も感じます。 猫柳は雌雄異株で、雄木の花穂の方が大きい…

名のみの春

「春は名のみの風の寒さよ・・」 この言葉は、多くの人が知っている唱歌「早春賦」の最初の歌詞です。1913年(大正2年)に作られたので、古めかしい言葉使いの歌ですが、今の季節にピッタリのように感じます。 今日も、いつもの黒須田川の遊歩道を歩くと冷た…

初雪

昨日は、横浜では8cmほどの初雪が降りました。 今朝は、その雪も朝日を浴びて溶け始めています。 * 昨日は、午前の散歩中にチラチラ降り始め、午後には本降りになりました。 一茶の『文政句帖』の中に「雪の日や堂にぎっしり鳩雀」「はつ雪やきげんのよ…

サナエトンボ

このトンボは、黒須田川の遊歩道で見つけました。 名前は「サナエトンボ」ではないだろうか?サナエトンボの種類の中の「ヤマサナエ」だろうか。 トンボといえば,、秋のイメージがありますが、春から飛ぶトンボも多くいます。 「サナエ(早苗)」という名前…

早渕川を歩く

昨年、あざみ野駅構内に 2つのツバメの巣がありました。残念ですが一つが壊れてしまいました。その壊れた巣の場所にツバメが帰って来ました。 久しぶり顔もって来る燕哉 一茶『七番日記』 * 先日、田園都市線 あざみ野駅の東側に流れている「早渕川」の遊…

春の川辺・エトセトラ

横浜の桜の開花予想日は、3月16日頃だと言われています。昨年より早く開花するようです。 今日は、暖かい日差しの中、いつもの黒須田川に沿って歩きました。 茶色い色の多い中で、一番目に惹くのは、真白なサギです。 今年は「コサギ」よりも「チュウサギ…

小春日

11月4日に東京地方で冬の訪れを告げる「木枯らし1号」が吹きました。 昨日は11月7日は「立冬」でした。 立冬を過ぎてから春のような暖かい晴れた日を「小春日」と呼ぶそうです。 今日は、20℃を超え、散歩していると汗ばむほどです。 近くの公園では…

土丹層

新型コロナの影響で、黒須田川の遊歩道を、なるべく人を避けて歩く日が多くなりました。 この川に飛んでくる鳥たちの囀りを聞きながら、その生態を眺めるのも楽しいものです。 水浴びを終わった後に・・ 石の上でゆっくり乾燥? 石の上で鋭い目で獲物を監視…

翠(みどり)

今日は、黒須田川を離れて新緑を求めて、川崎市の「柿生の里の散策路」を歩きました。 この「柿生の里の散策路」は、柿生駅前から王禅寺ふるさと公園までの約6km(4~5時間)の散策コースで、懐かしい里山風景や神社、お寺など歴史文化が残る散策道です…

霞彩

工房の西側を囲んでいた檜葉杉を伐採したので、 夕陽がよく眺められるようになりました。 夕景を眺めていると、ノスタルジーな気分になると言いますが、 私が美しい夕焼けを眺める時は、いつも窯に火が入っています。 しかも窯内の温度が1200℃付近に達し…

赤い月

2018/1/31 21:09頃・横浜市青葉区 1月31日 午後10時前後から 2015年4月以来、3年ぶりの「皆既月食」となりました。 皆既食中、月は地球の本影の中に完全に入ります。 しかし月は真っ暗になって見えなくなるのではなく、 「赤銅色」と呼ばれる赤…

初雪

今日、横浜では初雪が降りました。 平年より15日遅く、昨年より59日遅く降りました『 いくたびも雪の深さをたづねけり 』という正岡子規の句がありますが、 夜になっても、雪は止みそうもありません。 午後8時で16cmも積もりました。 午後9時で1…

三つ星

どの星の下が我が家ぞ秋の風 一茶 (『文化句帖』) この句は、文化3年5月5日、木更津を訪ねた時に詠んだ句です。 きっと澄んだ綺麗な星空だったのでしょう。 現在、都会では、澄んだ星空は期待できませんが、 冬の夜空を代表する星座と言えば「オリオン…

春寒

東京都心では21日に桜の開花宣言がありました。 その後、寒さがぶり返し、今日は関東地方の一部で雪が薄っすらと積もりました。 しかし、蕗の薹は寒さにも負けず花を咲かせています。 春の寒さたとへば蕗の苦みかな ( 成美 ) 酒器

春の水

二十四節気の一つの啓蟄も過ぎ、冬眠していた虫たちもそろそろ動き始めそうです。 しかし、この時期は短い周期で暖かくなったり、寒くなったりします。 黒須田川の水は、少し温み始めたのかな・・・・・ 鳥の羽を見れば行なりはるの水 ( 暁台 ) (『暁台句…

雪嶺

花と見てまつとやきゆる嶺のゆき ( 宗牧 ) (森川昭編『連歌大発句集』古典文庫刊) (注)谷宗牧( ? -1545)は戦国時代の連歌師。越前の人。 掛分瓶(高さ:16.4cm)

冬木立

明ぼのやあかねの中の冬木立 ( 几董 ) (『井華集』) 焼締長頸瓶 (高さ:21.7cm)

寒月

2017年1月31日 鉾田市で撮影 宵の明星(金星)と細い月(月齢3)が並らんで見えます。 金星の輝きと地球照(地球で反射した太陽光に照らされ、月の暗いところが薄っすらと見える現象) による幻想的な三日月は、素晴らしい眺めでした。 肉眼では、よ…