尉鶲

 先日、1ケ月ぶりに工房に行って来ました。我が家の遅咲きの紅梅は、やっと膨らみ始めました。

 欅の落ち葉の清掃は終えましたが、工房の垣根の周辺には、枯草が覆っていました。

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 翌日の朝、雨戸を開けると・・

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 朝陽を浴びて雉とカラスが・・

 喧嘩している様子には見えません。

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 この場所は雉の縄張りです。カラスが侵入して来たのかな。

 北側にある団栗の木にはシジュウカラが・・

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 この団栗の木には、スズメ蜂が木の蜜を求めてよく集まって来ます。

 今年は来なければいいのだが・・

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 カラスの飛来は、相変わらず多い。

 小鳥たちの鳴き声が騒がしくなります。

 のんびりと旋回しながら、獲物を探している様子。

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 最近、枯草が燃える火事が発生しています。

 工房周辺の枯草を刈り込みました。

 その草刈作業をしている私をじっと見て「ヒッヒッ」と鳴く鳥がいます。

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 休憩すると、私の近くに寄って来ました。

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 周りを警戒しないで、倒木にいる小さな虫を獲り始めました。

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 ジョウビタキ(尉鶲)の雄です。

 名前の「尉」は「おじいさん」を意味します。雄の頭の白い部分が白髪に見えるからでしょう。

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 冬鳥として10月過ぎに、シベリアから渡来する渡り鳥です。

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 ジョウビタキの「ヒィヒィ」「カッカッ」という地鳴きは、火打ち石を打つ音に聞こえることから「火を焚く鳥」「火を叩く鳥」という名前が付いているそうです。また翼に大きな白い斑点があるので「紋付鳥」とも呼ばれます。

 調べてみると、他にも多くの別名があるのには驚きました。

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 私の作業に追っかけて来ます。枯草を刈り終えた木槿の木に止まりました。

 人を恐れない、人懐こい鳥です。

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 横浜の黒須田川で見かけた時は、すぐに逃げられましたが、2~3mに近づいても逃げません。愛嬌のある丸い目で見つめています。

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 黒いマスクをしているようで・・

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 少し太りすぎですよ!!でも暖たかそう。

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 わが庭に來啼くひたきを知りそめて

 朝々待つぞうれしかりける     

 若山牧水歌集~山桜の歌より』(岩波文庫

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 横浜の黒須田川で、2021.3.12に撮影したジョウビタキ

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