工房の西側を囲んでいた檜葉杉を伐採したので、
夕陽がよく眺められるようになりました。
夕景を眺めていると、ノスタルジーな気分になると言いますが、
私が美しい夕焼けを眺める時は、いつも窯に火が入っています。
しかも窯内の温度が1200℃付近に達し、作品が炎の洗礼を
受けている時で、緊張感の中で眺めています。
夕やけや唐紅の初氷 一茶 (『八番日記』)
(注)この句には、季語が2つありますが、
江戸時代の代表とされる歳時記
『俳諧歳時記栞草』曲亭馬琴編(岩波文庫)によると
この当時には「夕焼け」は季語として載っていません。
「夕焼け」は、四季を通じて見られますが、
俳句歳時記では、夏の季語です。
山霧の足にからまる日暮哉 一茶 (『七番日記』 )
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