不二の山

 今朝は、マイナス2℃まで下がり、日陰では霜柱が・・

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 今日は、いつもより早く散歩に出かけました。道端の土手には、自生した猫柳の花穂の柔らかい毛が朝日に輝いて美しいです。冷たい風にのって梅の香も感じます。

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 猫柳は雌雄異株で、雄木の花穂の方が大きいのが特徴です。

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 雄花は黄色で紅色が混ざります。

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 黄色と紅色が春の躍動を感じさせてくれます。

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 今日、2月23日は「富士山の日」だそうです。

 この「富士山の日」は、富士山の自然と文化を後世に守り伝えるために、山梨県が2001年12月、静岡県が2009年12月に制定しました。この日に決められたのは、語呂合わせと、この時期、空気が澄んで富士山が美しく見えるからだそうです。

 また、この日が天皇誕生日と重なり祝日となりました。

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 私の家の近くから見える、今朝9時頃の富士山です。

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 手前の山並みは、丹沢山系で富士山の頂上付近しか見えませんが、澄んだ空気の中に聳える富士山は、一段と雄大で近くに見えました。

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 散歩道から少し逸れて細い道路から眺めた富士山・・

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 手前のピンク色の花は「ジャノメエリカ」です。

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 富士山は、2013年に世界文化遺産に登録され、海外から多くの登山者が訪れています。富士登山は、江戸時代頃から始まり、富士山をお参りする「富士講」がブームになりました。

 小林一茶も「富士講(浅草富士講)」を詠んだ句を多く残しています。

 文化2年6月1日、富士信仰の聖地であった浅草神社を参詣し「背戸の不二青田の風が吹過る」と詠んでいます。

 一茶の句には、いろいろな動物や小さな生き物たちが登場します。今回は「鳥」と「富士山(不二)」を取り合わせた句を取り上げてみます。

 ここで紹介する富士山は、日頃散歩中に人家の間や坂の上から撮った富士山です。

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 浅草や家尻の不二も鳴雲雀

         『七番日記』

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 今出来た不二をさっそく時鳥

        『七番日記』

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 鶺鴒やはつたとにらむふじの山

        『七番日記』

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 富士に似た雲よ雲とや鳴烏

        『七番日記』

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 富士の気で鷺は歩くや大またに

         『句稿消息』

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 鎗の間は富士の見所ぞ時鳥

        『七番日記』

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 なの花のとつぱづれ也ふじの山

        一茶『七番日記』

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 2018年4月18日、富士山の麓を歩いた時に撮った風景です。

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