2018-01-01から1年間の記事一覧

草花(14)

今日、7月10日は、東京・浅草寺の「ほおずき市」です。 この日に参詣すると四万六千日参詣したほどの功徳があるとされ 「四万六千日」と呼ばれています。 この市は、元禄時代ごろから始まったと言われ、 浅草寺は、かっては雷除けに「赤トウモロコシ」が…

金継ぎ(3)

約3ケ月に渡り「金継ぎ技法」の、ひと通りの作業工程を学びました。 実際に作業した日より、乾燥に日数がかかりました。「金継ぎ」は、漆工芸の世界では、まだまだ入口です。 今まで身近にある漆器について漠然とした知識でしたが、 改めて漆のもつ特性や先…

青水無月

夏至も過ぎ、関東地方は梅雨明けのような暑い日が続いています。 午後、少し陽が和らいだ時間に、いつもの散歩道を歩きました。 土手や芝生などに生えていた小さな草花は、暑さとともに役目を終え、 今は暑さに強い草花、背丈の高いヒメジョオンなどが咲いて…

羽黒蜻蛉

「嶮山中央橋」から見た黒須田川 先日、黒須田川の遊歩道を歩いていると やや薄暗い草陰で黒い蜻蛉が優雅に飛んでいました。 名前が解らず調べると、名前は「ハグロトンボ(羽黒蜻蛉)」でした。 「カワトンボ」の仲間で、川岸など水生植物が生える場所に生…

金継ぎ(2)

只今!!「金継ぎ」に取り組んでいます。 小皿の「縁の欠け」の金継ぎについて これまでの作業の手順を整理してみました。(1)欠けた部分を清掃して、コクソ漆を塗る (2)コクソ漆をカッターで削り整える(2週間後) (3)耐水ペーパーで擦り、滑らか…

草花(13)

紫陽花が綺麗な季節となりました。 現在、紫陽花は2000種類もの品種があるそうです。 散歩していても自然と紫陽花に惹きつけられますが、 足元の芝生や土手には、花茎の高さが10〜30cmほどの 小さなピンク色の花が咲いています。 この花は、花穂が…

かわらけ

昨日、台風5号が去り、梅雨の晴れ間に 地元にある茅ヶ崎城址に行って来ました。 茅ヶ崎城は、14世紀末から15世紀前半に築城され 「空堀」「廓」「土塁」などが良好な状態で残されている中世の城郭遺跡です。 『茅ヶ崎城』埋蔵文化センター(2000年3月31…

草花(12)

一昨日、関東地方も梅雨入りをしたようです。 工房での作業を終えて、小雨の中、最寄りの駅まで歩きました。 車道から外れた小路で、蔓草の花に出逢いました。 この花は「スイカズラ(吸葛)」と言います。 日本原産の植物で、5〜6月頃に甘い香りのする白…

句碑散歩(5)

神奈川県には、一茶の句碑は少なく、 紹介されている句碑の一つ、茅ヶ崎市の「松籟庵」を訪ねました。 (『一茶と句碑』平成15年4月刊・里文出版) JR茅ヶ崎駅南口を出て、高砂通りを約5分ほど歩くと 静かな住宅街に、大きな松が立ち並ぶ「高砂緑地」…

霞彩

工房の西側を囲んでいた檜葉杉を伐採したので、 夕陽がよく眺められるようになりました。 夕景を眺めていると、ノスタルジーな気分になると言いますが、 私が美しい夕焼けを眺める時は、いつも窯に火が入っています。 しかも窯内の温度が1200℃付近に達し…

台形土器

先日、かながわ県民センターで開かれた「考古学講座」に行って来ました。 テーマは『台形土器と縄文土器づくりのムラ』です。 縄文土器と言えば「火焔土器」が、よく知られていますが、 「台形土器」については、あまり知られていません。 当日、会場に展示…

草花(11)

道端や空き地などで、よく見かける白い花。 今が盛りで、土手に群生していたり、 石垣の隙間に、ぽつんと1本だけ咲いていたり・・・・ よく見ると菊の花のように見えますが、 この花は、キク科の「ハルジオン」と言います。 この「ハルジオン」に、よく似た…

横綱刺亀

庭の「山桜」も植えてから15年以上になり、 大きく成長し、夏には、涼しい木陰となってくれます。 その桜の木の幹で、こんな虫を見つけました。 カメムシの一種で「ヨコヅナサシガメ(横綱刺亀)」と言います。 体長は16〜24ミリほどあります。 名前の…

山法師

一昨日、沖縄地方が梅雨入りしたという発表がありました。 関東地方の梅雨入りは、6月8日頃と言われています。 今日は、雷を伴った雨が激しく降りました。 家の窓から眺める「山法師」の瑞々しい若葉は眩しく感じます。 その真白い花びらは、白蝶の大群が…

金継ぎ(1)

今回「金継ぎ」をしたい作品は4点です。 初回の作業は「麦漆」で欠け、ひび割れ、剥がれの部分を補修しました。 生漆の扱いは、始めてなので少し緊張しました。 白化粧した抹茶茶碗(釉薬の剥がれ) 鉄絵の盃(縁の欠け) 湖東焼の赤絵小皿(縁の欠け) 青…

草花(10)

新緑が溢れる中にある駅。この駅から歩いて1時間ほどのところに工房があります。 先日、爽やかな風を受けながら工房まで歩きました。 田圃には水がひかれ、田植も始まりました。 * * 工房の入口では、オオデマリが咲き、迎えてくれました。 足元には、田…

梅漬け

今日は、二十四節気の「穀雨」にあたります。 植物には恵みの雨となります。 また春の雨は、生きとし生けるものに生命を与えるということで 「万物生」とも言われます。 毎年、工房の庭の梅の木は、美しい花を咲かせてくれます。 4月半ばになると、いつしか…

句碑散歩(4)

最近、「墓マイラー」という言葉を知りました。「墓マイラー」とは、国内や世界中の有名人のお墓をめぐることを 趣味としている人々のことを言うそうです。 お墓参りを趣味とする歴史は古く、江戸時代までさかのぼります。 この人たちを「掃苔家(そうたいか…

唐桟縞

今日、カルチャースクールの「金継ぎ」講座を受けました。 金継ぎの歴史は 室町時代に蒔絵師が茶の湯で使う茶碗などを 修復し始めたことから生まれたと言われています。 最近は、国内外でも注目されブームとなっており、 芸術的な価値が見い出されています。…

祝盃

今日、我が家に嬉しいお祝いごとがありました。 日枝神社 * * 我春も上々吉よけさの空 一茶 (『七番日記』) * * 乾杯!! 梶の葉文白磁盃 * * * * *

句碑散歩(3)

神奈川県に、一茶の句碑は3つあるそうです。 その一つ、ペリ―来航の町・浦賀港周辺を歩き、專福寺を訪ねました。 浦賀駅前の交差点には、地元の中学生が描いた ぺりー来航の大きな絵が迎えてくれました。 浦賀港は、昔の華やかな賑わいはありませんが、 面…

窯出し

恒例の「登り窯まつり」の窯出しに行って来ました。 今回は、本焼きのお手伝いが出来ず、窯出しだけの参加となりました。 焼き上がりは、大変に良かったようです。 焚口に集まる、みんなの眼・・・何とも言えない緊張感が漂います・・・。 胴木間 捨て間 1…

草花(9)

この白い花は「小繁縷(コハコベ)」といい、春の七草のひとつです。 また「ハコベラ」とも呼ばれます。 道端や畑に生えており、花の直径は約6mm、萼の長さは約4mmという小さい花です。 「ハコベ」は、日本では約18種あるそうです。 通常「ハコベ」…

句碑散歩(2)

茨城県の利根町を歩きました。 利根町は、一茶がこよなく愛した町で、句碑が5つも建てられています。 JR成田線布佐駅からスタートして 栄橋を渡り「布川琴平神社」を参拝しました。 この字は一茶の自筆と言われ、句碑に彫られています。 昭和63年9月に…

東日本大震災から7年目。 この仕法窯が修復されて5回目の焼成になります。 3月9日から11日かけて「笠間・奥田製陶所」で 「第9回登り窯まつり」が開かれます。 その準備の一つ、薪割作業のお手伝いに行ってきました。 現在は、電動式の薪割機がありま…

恩犬

先日、2016年に7月に開館した「藤沢市藤澤浮世絵館」の 企画展『 北斎と北斎派の江の島 』を見てきました。 神奈川県の藤沢市は、江戸時代には東海道藤沢宿がおかれ、 大山詣での入口として、また風光明媚な行楽の地であった江の島など、 浮世絵に多く…

この鳥は「鶫(ツグミ)」と言い、胸の斑模様が美しい冬鳥です。 工房の庭に、よく飛来し、胸を張り、跳びながら餌を探しています。 日本より北の国から渡って来て、冬を日本で過ごし、 冬が終わるとまた北国へ帰って行く「渡り鳥」です。 1947年の鳥獣…

赤い月

2018/1/31 21:09頃・横浜市青葉区 1月31日 午後10時前後から 2015年4月以来、3年ぶりの「皆既月食」となりました。 皆既食中、月は地球の本影の中に完全に入ります。 しかし月は真っ暗になって見えなくなるのではなく、 「赤銅色」と呼ばれる赤…

句碑散歩(1)

今回は、東京の荒川区にある一茶の句碑を訪ねました。 最初に訪ねたのは、JR山手線日暮里駅西口から出て、 御殿坂を登った高台にある「本行寺」です。 この寺は、景勝地でもあったことから「月見寺」とも呼ばれ 江戸の文人たちが集まったことでも知られて…

初雪

今日、横浜では初雪が降りました。 平年より15日遅く、昨年より59日遅く降りました『 いくたびも雪の深さをたづねけり 』という正岡子規の句がありますが、 夜になっても、雪は止みそうもありません。 午後8時で16cmも積もりました。 午後9時で1…