金継ぎ(1)

 
 今回「金継ぎ」をしたい作品は4点です。

 初回の作業は「麦漆」で欠け、ひび割れ、剥がれの部分を補修しました。
生漆の扱いは、始めてなので少し緊張しました。


白化粧した抹茶茶碗釉薬の剥がれ)


鉄絵の盃(縁の欠け)


湖東焼の赤絵小皿(縁の欠け)


青磁抹茶茶碗(ひび割れ)

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 2日目の作業は、2週間前に補修した「コクソ漆」が硬く乾燥したので、
補修した部分を、作品の表面(形)に合わせてカッターで削りました。

 漆が乾燥すると、こんなに硬く、そして接着力の強さに驚きです。


「コクソ漆」を粘着させて2週間後。


コクソ漆をカッターで、器の面と同じになるように削る。
削った後にペーパーで滑らかに整える。


次に十分に埋まりきっていない部分に「目擦り漆」を塗る。

また漆の乾くのを待ちます。

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   欠椀が流れても行く小蝶哉   一茶   (『八番日記』)

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