今日、カルチャースクールの「金継ぎ」講座を受けました。
金継ぎの歴史は 室町時代に蒔絵師が茶の湯で使う茶碗などを
修復し始めたことから生まれたと言われています。
最近は、国内外でも注目されブームとなっており、
芸術的な価値が見い出されています。
今日の作業内容は、私が以前に制作した抹茶茶碗、盃と
赤絵小皿(湖東焼)の割れ、欠け、ひび割れの部分を
コクソ漆で埋め、接着しました。後は漆の乾燥を待ちます。
(注)コクソ漆は、小麦粉と生漆と木粉を混ぜて練りました。
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今回の講座の為に、妻から「唐桟縞」の前掛けを
プレゼントしてもらいました。
「唐桟縞」とは、細い木綿糸で細かい縦縞に織られています。
また「桟留縞(さんとめじま)」とも呼ばれます。
唐桟縞のルーツは、インドのサントメ地方で、
江戸時代には「サントメ縞」と呼ばれていましたが、
船来ものを意味する「唐」が組み合わされて
「唐桟縞」となったと言われています。
日本へは、安土桃山時代に、オランダ船によってもたらされました。
下手虫のちよんちよん機をおりにけり 一茶 (『七番日記』)
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縦縞を、焼き物では「十草」「麦藁手」「しのぎ」「千筋」などと呼んでいます。
私は縦縞が好きで、この技法をよく使います。
象嵌十草湯呑
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