一昨日、関東地方も梅雨入りをしたようです。
工房での作業を終えて、小雨の中、最寄りの駅まで歩きました。
車道から外れた小路で、蔓草の花に出逢いました。
この花は「スイカズラ(吸葛)」と言います。
日本原産の植物で、5〜6月頃に甘い香りのする白い花を咲かせます。
花の大きさは5cmほどで、2つ並んで咲くのが特徴です。
「吸葛」は、古くから日本で自生し、花や実は生薬に利用されてきました。
和名の「吸葛」は子供たちが、この花の甘い蜜を吸っていたことから
名づけられました。
また葉が冬でも枯れないことから「忍冬(にんどう)」という名もあります。
漢名では、花の色が白色から黄色に変化することから
「金銀花」とも呼ばれます。
「葛(クズ)」と書いて「かずら」と読みますが、
「かずら」は、蔓草の総称で「葛」の別名です。
葛蔓の手にしてまとふ柱かな 一茶 (『八番日記』)
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