東日本大震災から7年目。
この仕法窯が修復されて5回目の焼成になります。
3月9日から11日かけて「笠間・奥田製陶所」で
「第9回登り窯まつり」が開かれます。
その準備の一つ、薪割作業のお手伝いに行ってきました。
現在は、電動式の薪割機がありますが、
昔ながらの斧と鉈での小割作業です。
「斧」は、石器時代からの生活に必要な道具の一つです。
今回「斧」ついて知らないことがあったので調べてみました。
使用した斧には「三本の線」と「四本の線」がありました。
(赤丸のところ)
この線は、切断し易い為の機能的なものか、
またはデザインの一種かと思っていました。
しかし、この線は信仰的な意味があるそうです。
危険な山作業をする樵の作業を見守ってくれる
山の神様への安全祈願の意味があります。
3本の線は「ミキ」で「神酒」を表しています。
反対側には、四本の線があり「ヨキ」で木を育てる
「四気(太陽・土・水・空気)」を表しています。
この「3」「4」は、木が倒れても「身=3」を
「4=よける」という縁起担ぎがあるようです。
「斧」を「ヨキ」と呼ぶのも、ここから来ているようです。
少し乾燥が足らないようで、3月9日の焼成本番まで乾燥させます。
里の火の古めかしたる月夜哉 一茶 (『文化句帖』)
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今年焼成予定の作品です。
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