本焼き

 「本焼き」の回数が、私の年齢を超え78回目になりました。
 焼成の回数が増えると共に、窯は老朽化して来ましたが、
良く頑張ってくれています。

  

 今回が、今年2回目の「本焼き」です。

 3日前に「素焼き」を終えた作品を窯に詰めました。
使用した釉薬は、ほとんどが透明釉です。

  

 午前3時起床し窯に点火しました。
いつもより1時間ほど遅いスタートです。

 東の空が明るくなり始めました。
この時が気温が下がり、足の下から凍り付くような寒さを感じます。
 この日は思ったより暖かい日で助かりました。

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 その後は、やや窯の機嫌が悪く
不安定な温度上昇が続きましたが・・・なんとか軌道修正しました。

 私の灯油窯は電子制御をしていないので、
温度の制御は、随時、油と風の量を手動で行っています。

   

 昼すぎには、庭に「百舌鳥」が、窯の様子を見に来ました。


    
  
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 夕方6時半過ぎ、予定より1時間遅く1250℃に達しました。

  

 午後7時45分に窯の火を止めました。
焼成時間は16時間かかりました。

 いつも「本焼き」を終えて眺める星空は
澄みきっているように思います。


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  榾の火を踏へて見たり天の川   一茶  (『七番日記』)


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 翌日、窯出しを行いました。

    

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追伸<2>・・・

 先日、紹介した「シダーローズ」を、たくさん集めました。
YUIちゃん(孫・11歳)が、美しいリース(装飾)を作ってくれました。

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