歳事

庚子元旦

明けましておめでとうございます。 暖かい新年となりました。 「大王松」は、葉が3本づつ出る三葉松で「三鈷の松」として神聖視されています。 * 午後から息子夫婦と近くの琴平神社に初詣に行きました。 今年は安らかな年でありますように。 * 帰り道で、…

大晦日

「とく暮れよことしのやうな悪どしは」 『七番日記』 という一茶の句がありますが、今年は自然災害の発生が多く、自然の脅威を知らされました。 被災された方々も多くおられ、心が痛む年でした。 そして復興されないまま、新年を迎える人々も多くおられます…

蟄虫坏戸

あの暑かった日は何処へ・・・ しかし、まだ真夏日のところがあります。 工房の前の小道には1ケ月ほど前、カラスウリの白い花が咲いていました。 今は、真っ赤な「彼岸花」が咲いています。 知らず知らずのうちに、自然のうつろいは訪れています。 9月28…

納涼

今しがた此世に出し蝉の鳴 一茶 『文化句帖』 苔の付いた木のどこかに蝉が隠れています。 隠れていたのは「ニイニイゼミ」です。 「ニイニイゼミ」の色は、保護色となっているので見つけるのは難しい。 * 「夏(暑さ)を感じる時」は? と質問すると、多く…

旨酒

今日は「父の日」です。 私の父は、4歳の時に戦死しています。 父の思い出については、ほとんど記憶にありません。 一茶は『おらが春』の中で、娘のさとの成長を願って、次のような句を詠んでいます。 「這え笑え二つになるぞけさからは」 其角の狂歌にも、…

紅白雛

冷たい雨の降る「ひな祭り」です。 紅白の人形(ひとがた)一輪挿しを作ってみました。 男雛:高さ18.2cm、女雛:高さ17.1cm * 我こねた 土のひなでも 祭り哉 一茶 (『八番日記』) * * * *

どんと焼き

1月15日は「小正月」です。 この日の伝統的な行事として 「左義長」があります。 お正月、門松やしめ飾りなどで お迎えした歳神様を炎とともに 見送る火祭りです。 一般的には「どんど焼き」と言われます。 (地方によっては呼び方が違います) 私の住ん…

福詣

先日「七福神めぐり」に行って来ました。 今年で15年目になります。 今回は「隅田川七福神」です。 隅田川七福神は、江戸文化年間に 開闢され「七福神めぐり」の元祖とされています。 正月の楽しみな行事の1つであったようです。 天気は快晴、穏やかな日…

己亥元旦

新年、あけましておめでとうございます 元日や上々吉の浅黄空 一茶 今年は平成最後の年となります。 除夜の鐘を聴きながら、 氏神様に初詣に行きました。 今年の干支は「猪」です。 猪は田畑を荒らしたり、人家まで現れたりして 嫌われ者のイメージがありま…

大晦日

風は冷たいが、穏やかな大晦日。 いつもの私の散歩道・・・ 小学校の土手には「蝋梅」の花が・・ 甘い香りが漂ってきます。 「蝋梅」は、英名で「WinterSweet」という名がついています。 蝋梅には4種類あるそうですが、 これは「素心蝋梅」という名前です…

栗名月

朝夕、吹く風も肌寒く感じられる季節となりました。 この頃に眺める月は、特に綺麗に見える様に思います。 秋になると月が綺麗に見えるのは、この時期になると 空気中の水蒸気が少なくなるために、くっきりと見えるからです。 一茶は「月」について、多くの…

晩夏

昨日から関東に、大雨と暴風雨をもたらしたノロノロ台風13号。 その強風で家の近くの山法師の木の実が、赤く熟す前に落ちました。 今年は異常気象で、成熟するのが速かったように思います。 まだ猛暑が続いていますが、 立秋も過ぎ、 秋が近くに来ているの…

梅漬け

今日は、二十四節気の「穀雨」にあたります。 植物には恵みの雨となります。 また春の雨は、生きとし生けるものに生命を与えるということで 「万物生」とも言われます。 毎年、工房の庭の梅の木は、美しい花を咲かせてくれます。 4月半ばになると、いつしか…

祝盃

今日、我が家に嬉しいお祝いごとがありました。 日枝神社 * * 我春も上々吉よけさの空 一茶 (『七番日記』) * * 乾杯!! 梶の葉文白磁盃 * * * * *

どんど

今日は松がとれ、町内会の「どんど焼き」が、 近くの運動場でありました。 この行事は、地方によっては、いろいろな呼び名があるようです。 私の住んでいる横浜では「どんど焼き」と呼んでいます。 「どんど」とは「どんど燃えろ、どんど燃えろ」という 囃し…

狛犬

昨日「七福神めぐり」に行きました。 今回、参拝したのは「多摩川七福神」で、2014年に町興しとして 始まった新しい「七福神」です。 大田区矢口・下丸子には、新田義興の伝説や史跡が残っている地域で、 新田義興が非業の死を遂げた多摩川の矢口の渡し…

茅の輪

新年、おめでとうございます 除夜の鐘とともに、近所の氏神様に、お参りをしました。 毎年、元旦に家族で武州・柿生の琴平神社へ初詣に行きます。 今年は12月31日に参拝し「茅の輪」をくぐって来ました。 この「茅の輪くぐり」は、6月および12月の晦…

年越蕎麦

この蕎麦は、神保町の古本屋街を訪れた時に、 よく食べに行く蕎麦屋さんの「もり蕎麦」です。三田村鳶魚全集・第10巻 正月の食生活(中央公論社)によると 『蕎麦を売り始めたのは享保の中頃で、それまでは蕎麦屋とは言わず 饂飩屋だったが、宝暦あたりから…

大雪

今日は、二十四節気の一つ「大雪」。 そして七十二候の一つ「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」です。 「閉塞成冬」とは、天地の気が塞がって冬となるといった意味です。 寒さが強まり、山地ばかりでなく、平地でも雪が降り積もるころとなります。 暦の上…

白露

昨日、9月7日は、二十四節気の「白露」にあたります。 「白露」とは、この頃になると、秋気が進んで露を結ぶとされています。 白露の由来は、江戸時代(天明7年)の暦の解説書「こよみ便覧」の 「陰気やうやく重なりて、露凝りて白色となればなり」からき…

酸漿

この黒い実は「アメリカイヌホオズキ」と言い、路傍や荒れ地などで、よく見かけます。 酸漿(鬼灯)という名がついていますが、実が赤くなる「ホオズキ」は、 ナス科のホオズキ属で、黒くなる「イヌホオズキ」は、ナス科のナス属で、種類が違います。 この「…

七夕

今日は五節句のひとつ「七夕」です。また二十四節句の「小暑」でもあります。 「七夕」は平安時代に日本に伝わってきましたが、 一般の人が楽しむようになったのは江戸時代のころです。 この頃に七夕を五節句にとりこみ、願いを短冊に書きました。 今日は息…

麦秋至

5月31日から、二十四節気の七十二候の「麦秋至」です。 中国の「宣明歴」では「小夏至」といい、漸く暑さが加わり始める頃だといわれますが、 昨日は、真夏並みの暑さの所がありました。 近くの市民農園の大麦は、5月の始めには、まだ青々としていました…

草花(7)

今日は「母の日」です。 「母の日」はアメリカで生まれ、日本に伝わったのは大正時代と言われています。 日頃の感謝を、赤いカーネーションに込めて贈る人も多いのではないでしょうか。 母の日とは直接関係ありませんが、母の名の付いた草花があります。 道…

陶雛

今日は「雛まつり」です。 雛人形を飾り付けるときに、男雛と女雛の位置で迷うことがあります。 京雛では、向かって右が男雛、関東雛では、向かって左が男雛になっています。 飾り方は、雛まつりの行事が受け継がれて来た地方の歴史や 家ごとの伝統によって…

立春

今日は二十四節気のひとつ「立春」にあたります。 立春は1年で最も寒い日とされていますが、今日は暖かく3月の陽気となりました。 旧暦では、立春が1年の始まりとされ、1年の無病息災を祈り、 禅寺では「立春大吉」というお札を貼る慣習があるそうです。…

大寒

今日は二十四節気の一つである「大寒」にあたります。 我が家の一つ手拭氷りけり ( 一茶 ) 白磁植木鉢

火伏の神

工房から車で30分ほどのところに愛宕神社(笠間市)があります。 この神社は日本三大火防神社の一つとして知られています。 火は焼き物づくりにとって無くてはならない大きな力です。 作品の仕上がりと焼成の安全を祈り参拝しました。 火(の)用心火(の)用…

福詣

今年の「七福神めぐり」は、秦野市の「南はだの村 七福神と鶴亀めぐり」に行きました。 七福神はすべて陶製で、しかも仕草や顔の表情が大変にユニークです。 毘沙門天(西光寺) 親子鶴は石に彫られています (尾尻 八幡神社・西大竹 嶽神社) 初声を鶴とも…

丁酉

明けましておめでとうございます 穏やかな暖かい元日でした。今年も安らかな年でありますように。 いつも散歩する黒須田川に、春の光を受けてコサギが飛んできました。 春たつや静に鶴の一歩より ( 召波 ) (『春泥発句選』) 鶴首一輪挿