草花(7)

 今日は「母の日」です。
「母の日」はアメリカで生まれ、日本に伝わったのは大正時代と言われています。
 日頃の感謝を、赤いカーネーションに込めて贈る人も多いのではないでしょうか。

  母の日とは直接関係ありませんが、母の名の付いた草花があります。
 道端などでよく見かける「ハハコグサ」です。

  

 葉や茎が白い綿毛に覆われている姿は、母親が子を包み込む様子に見えます。
名前の由来は、いろいろな説がありますが、全体を覆う白い綿毛が「ほおけ立つ」ことから
「ホオコグサ」と呼ばれていましたが、それが訛り「ハハコグサ」と変化したといわれています。

 このハハコグサ春の七草では「ゴギョウ」と呼ばれ、古くから親しまれ、
茎葉の若いものは、茹でて七草粥にしたり、草団子や草餅に使われました。



   小林一茶は3歳で母を亡くし、自分の子供も幼くして亡くしています。
   親が子を思う愛情の深さを詠った句があります。

  艸の戸も子を持て聞夜の鶴   ( 一茶 )  (『七番日記』)