狛犬

 昨日「七福神めぐり」に行きました。
 今回、参拝したのは「多摩川七福神」で、2014年に町興しとして
始まった新しい「七福神」です。
 大田区矢口・下丸子には、新田義興の伝説や史跡が残っている地域で、
新田義興が非業の死を遂げた多摩川の矢口の渡しは、
お芝居「神霊矢口渡」で、よく知られています。
 現在、矢口の渡し場は、碑があるのみで、公園、遊歩道となっています。

 こんな風景に出合いました。

 この場所からは、富士山が見えるのですが、
残念ですが、雲に隠れて見えませんでした。

寺の境内には、早咲きの紅梅が・・・


 今年は、戌年に因み「狛犬」をじっくりと見て歩きました。
一つ一つ違っており、風雨に晒されていたり、新しく作られた狛犬など、
その姿や表情を見るのも楽しいものです。

 「狛犬」は神社に奉納された獅子や犬に似た想像上の生物で、
神を守る霊獣とされています。
 起源は、古代インドで、日本には平安時代に伝わったと言われます。
 右側には獅子像「阿形」、左側が狛犬像「吽形」が対となっており、
通常、両方の像を合わせて「狛犬」と呼んでいます。

 最初は屋内に置かれたので木造でしたが、
時代とともに変化し屋外に置かれるようになってから、石像が多くなりました。
 名前の由来も諸説あり「高麗犬」「胡摩犬」「拒摩犬」とも書かれたりします。

 新田神社の境内にある「うなる狛犬」。

案内文によると
『 謀略を企てた足利基氏家臣の畠山一族の者、またその血縁者、
 末裔が新田神社付近に来ると、きまって雨が降り、
 この狛犬がうなったという 』


新田神社の参道の狛犬
昭和40年に奉納。

          

氷川神社の参道の狛犬
嘉永二年 再建之という文字が読めました。

          

八幡神社の参道の狛犬(子取りの狛犬
明治35年に奉納。
    

十寄神社の拝殿の狛犬
頭の上に皿が乗っているようでが、角が壊れたのでしょう。
尾立型で享和3年造り。


         
参道の狛犬(子取りの狛犬
昭和14年に奉納。

         




  年玉を犬にも投げる御寺哉   一茶    (『文政句帖』)








 しめ縄皿
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