2017-01-01から1年間の記事一覧

木瓜の花

木瓜の原産地は、中国で日本へは平安時代に渡来したと言われいます。 「ボケ」という名前の由来は「モケ」「モッケ」「ボックワ」と呼ばれていたが 時代とともに変化し「ボケ」と呼ばれるようになりました。 漢字の「木瓜」は、実が瓜に似ているところから付…

玉縄桜

今日、関東地方に春一番が吹きました。 散歩コースの途中にある「王禅寺ふるさと公園」では、 玉縄桜が5〜6分咲きでした。開いたばかりの花が春の嵐に煽られ 散ってしまうのではないか・・・ 戻りなば人にも告ん初桜 ( 闌更 ) (『半化坊発句集』)「玉…

猪口

家の近くの鐡神社の境内では、八重咲きの梅の花が咲いています。 訪れた時、盛りは少し過ぎていましたが、まだ美しい薄紅色を観ることができました。 はなみちてうす紅梅となりにけり ( 暁台 ) (『暁台句集』) 猪口の読み方は「ちょく」が転じて「ちょこ…

雪嶺

花と見てまつとやきゆる嶺のゆき ( 宗牧 ) (森川昭編『連歌大発句集』古典文庫刊) (注)谷宗牧( ? -1545)は戦国時代の連歌師。越前の人。 掛分瓶(高さ:16.4cm)

冬木立

明ぼのやあかねの中の冬木立 ( 几董 ) (『井華集』) 焼締長頸瓶 (高さ:21.7cm)

いげ皿

この「いげ皿」は、二十数年前、東北を旅行した時に小さな美術館で購入したものです。 「いげ皿」は明治の終わりから昭和の初めに大量に作られた大衆向きの厚手の皿です。 「いげ」とは佐賀県の方言でトゲのことを「いげ」と言い、 皿の縁のギザギザから「い…

立春

今日は二十四節気のひとつ「立春」にあたります。 立春は1年で最も寒い日とされていますが、今日は暖かく3月の陽気となりました。 旧暦では、立春が1年の始まりとされ、1年の無病息災を祈り、 禅寺では「立春大吉」というお札を貼る慣習があるそうです。…

寒月

2017年1月31日 鉾田市で撮影 宵の明星(金星)と細い月(月齢3)が並らんで見えます。 金星の輝きと地球照(地球で反射した太陽光に照らされ、月の暗いところが薄っすらと見える現象) による幻想的な三日月は、素晴らしい眺めでした。 肉眼では、よ…

この時期は、彩りの少ない木々が多い中で、 濃緑色の葉っぱと紅色の葉柄をした楪(ユズリハ)は、 とても暖かさを感じさせてくれます。 楪は若葉が出た後に前年の葉が譲るように落葉することから、 家が代々続いていくという縁起の良い木と言われています。 …

凍土

原色陶器大辞典(加藤唐九郎編・淡交社)に 『 泥状の原土の余分な水分を除き適度の湿度にするために、 原土を板に載せて夜の寒気で凍らせ、そのあと板を立てかけ太陽に当てて 凍土を融かして水分を流下させる方法 』 が記されています。 私もこの方法を時々…

本箱(2)

日本のやきもの〜七つの色〜桂又三郎著・河出書房新社(昭和40年刊) 日本のやきものについての入門書はたくさんありますが、 この本は日本のやきものの種類を知り、制作するのに大変に参考になった一冊です。 やきものを七色(茶・青・黒・白・赤・藍・金…

大寒

今日は二十四節気の一つである「大寒」にあたります。 我が家の一つ手拭氷りけり ( 一茶 ) 白磁植木鉢

円相

昨年から今年にかけて、「禅」についての展覧会が続けてありました。 その中で、臨済宗古月派の禅僧仙がい義梵(1750-1837)の書画(禅画)は、 禅の境地を洒脱で飄逸な表現で分かり易く説き示されています。 そのひとつに「円相」という円形を一筆で描いた…

「 皸をかくして母の夜伽かな 」 という一茶の句がありますが、昔は水仕事をする母は、いつも指先の皮膚が切れたりして皸(あかぎれ)になっているのを見たことがあります。 今はお湯を使うので楽になりました。 焼き物つくりでも、冬の水挽き(轆轤ひき)は…

本箱(1)

名品訪問〜生活の中の古美術鑑賞〜秦秀雄著(徳間書店・昭和37年刊) この本は、私がやきものを始める動機になった思い出の一冊です。 その魅かれたやきものは、グラビアに掲載されていた「古信楽の茶碗」です。 白黒写真なので色調はよく分かりませんが、…

火伏の神

工房から車で30分ほどのところに愛宕神社(笠間市)があります。 この神社は日本三大火防神社の一つとして知られています。 火は焼き物づくりにとって無くてはならない大きな力です。 作品の仕上がりと焼成の安全を祈り参拝しました。 火(の)用心火(の)用…

福詣

今年の「七福神めぐり」は、秦野市の「南はだの村 七福神と鶴亀めぐり」に行きました。 七福神はすべて陶製で、しかも仕草や顔の表情が大変にユニークです。 毘沙門天(西光寺) 親子鶴は石に彫られています (尾尻 八幡神社・西大竹 嶽神社) 初声を鶴とも…

丁酉

明けましておめでとうございます 穏やかな暖かい元日でした。今年も安らかな年でありますように。 いつも散歩する黒須田川に、春の光を受けてコサギが飛んできました。 春たつや静に鶴の一歩より ( 召波 ) (『春泥発句選』) 鶴首一輪挿