10年前に、友達から頂いた山椒の木。今年も収穫の時期になりました。
山椒の実は香辛料として、よく知られていますが、果皮、花、果実や葉などの
使用する部分によって名前が違います。
若葉のときは「木の芽」、若い果実では「実山椒」、赤くなると「花山椒」、
熟した果実の果皮の粉末は「粉山椒」と呼んだりします。
山椒の木の部分は、古くから「すりこぎ」として使われてきました。
山椒の木は、するたびに木が微量に削られて、その香りが料理を引き立ててくれます。
また皮の部分には解毒作用があるとも言われています。
今は、すり潰したり、砕いたり、ペースト状にするには、
電動のミルやフードプロセッサーを使うことが多く
「すりこぎ」を使っている家庭は少ないのではないでしょうか。
「山椒の木」を使った言葉遊びとして、
驚いた時に「 驚き桃の木山椒の木 」と言ったりすることがあります。
これは「地口」と呼ばれ駄洒落の一種で、「き」の語呂合わせによって、
韻を踏み、リズムを付けるためですが、特に意味はないようです。
しかし、どうして桃と山椒の木なのか、不思議です。
この「驚き桃の木山椒の木」のあとに続くバージョンには、いろいろあるようで、
その一つ「 驚き桃の木山椒の木 狸に電気に蓄音機 」!?
山椒をつかみ込んだる小なべ哉 一茶 (『享和句帖』)