白い茸

 暑さもやわらぎ、葉が色づき始めると
木の根元には、茸が顔を出し始めます。
 工房の粘土置き場の傍に、白い茸が生えていました。
雑木林の木陰などで、よく見かけたりする・・
「ツルタケ(鶴茸)」の種類かな?
鶴の首のようにスラリとした姿、形は美しいです。

 白い茸と言えば、昨年9月に富士山の麓、
青木が原の樹海を歩いた時に出逢った「銀竜草
 濡れた落葉に包まれるように幽かに蒼白く、やや不気味だが
神秘的な美しさに惹き込まれそうになりました。
 大きさは10cm足らず、
ガイドの説明がなければ見逃し、踏み潰していたかも。

銀竜草」の名前は、姿形が銀の龍に見立てて付けられたようですが、
幽霊草、幽霊茸とも呼ばれています。
 また葉緑素を持たないため透明感のある白色をしているので
「水晶蘭」とも呼ばれています。




   初茸を握りつぶして笑う子よ   一茶  (『八番日記』文政4年9月)
                   文政4年1月11日、一茶は愛児石太郎を亡くしています。




  青白磁一輪挿