この季節に工房に行くと、道路から入口にかけて、ヒメジョオンに覆われて通路が塞がれてしまいます。今回は、前回来た時にしっかりと草取りをしたせいか、それほど多く生えていませんでした。
この蝶は、シロチョウの仲間のスジグロシロチョウだろうか。
季節外れの暖かさは、木々の芽ぶきを早め、工房周辺は鮮やかな若葉の世界となっていました。
初夏のような光の中では、一段と若葉が輝いて見えます。
木々の葉が明るく柔らかい黄緑色を「若葉色」と表現するそうです。この色名は明治以降に使われるようになりました。
古くからの伝統色では「苗色」が、「若葉色」にもっとも近い色と言えます。稲の苗のように淡い黄緑色をし言います。
この稲田は、昨年に撮った工房の傍の苗色の風景です。
虫たちも若葉の匂いに誘われてくるのでしょうか。
「若葉色」と競うように「藤の花」が満開でした。昨年、剪定がうまくいかなかったので、無事に花が咲いてくれるか心配でしたが、美しい花を咲かせてくれました。
爰へ来よと云ぬばかりや藤の花
一茶『七番日記』
梅の木も弱って来ていたので大きく剪定しましたが、若葉が出てきました。
老木も同じわか葉仲間哉
一茶『文政句帖』
その梅の木の傍にあるプラスチック製の杭の中に、でんと座っている黄緑色の正体は・・
のっそりと顔を出したのが、美しい黄緑色をした「アマガエル」でした。この美しい色も、アマガエルは周りの環境によって体の色を変化させます。
また引っ込んでしまい・・じっと何かを見つめている様子。
うっとりとした目の先には・・雉が・・
私の姿が見えると逃げ出しました。
庭では、スズメが黄緑色した幼虫を銜えていました。
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雨が降ると雑草の成長が早く、工房に来ても草取りで一日が終わってしまいます。新型コロナの発生以降、焼き物作りを休んでいましたが、これまでに素焼きを終えた作品を整理して、連休後の本焼きの準備をしました。
登り窯の焼成で生れる黄緑から深い緑に変化す自然釉の窯変は、登り窯でしか出せない美しい景色です。
次の作品は、以前に制作したもので、美しい若葉色の景色となっています。
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