関東地方は、連日真夏日が続いています。
梅雨入りは、例年より遅れそう。いつ頃になるのでしょうか。
黒須田川周辺の遊歩道も、瑞々しい緑色の世界になっています。
この緑が覆う水辺には、小さな白い花々が、30℃近い暑さにも負けず、輝いています。
川面に浮かぶように咲いているのは「梅花藻(バイカモ)」の花です。
水に映る花は、幻想的な雰囲気です。
『神奈川県レッドデータブック』によると「バイカモ」は「絶滅危惧ⅠA類」に指定されています。
黒須田川で「バイカモ」が咲いている場所は、限定されているようです。
「バイカモ」は、清流に咲く花です。最近、水の汚れが少し気になります。
咲ば水咲ば水也草の花
一茶『文化五六句記』
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そのドクダミの花と並んで群生しいる3弁の白い花。
「トキワツユクサ(常盤露草)」と言います。別名「野博多唐草」とも呼ばれます。
名の由来は、葉がツユクサに似て、いつも青い葉からそう呼ばれたのでしょう。
「露草」と言えば、色鮮やかな青紫色の花が浮かびます。 その露草の仲間だそうです。
この 透き通るような純白の花びら・・美しいです。
この草花は、昭和初期に南アメリカから観賞用として持ち込まれた帰化植物です。
とても可愛らしい清楚な花ですが、繁殖力が強く、今は野生化しています。
花は、黄色い6本の雄蕊と、その中心に1本の雌蕊で出来ています。その雌蕊は雄蕊より短くなっています。撮影時には、雌蕊は確認できませんでした。
「トキワツユクサ」は、外来生物法により「要注意外来生物」に指定されています。
花らしき物か白いぞ小草原
一茶『八番日記』
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白磁面取一輪挿
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