草花(17)

 

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 この白い花は「コゴメイヌノフグリ」といいます。

 明るい草地や道端などに生えている草花で、黒須田川の散歩道に群生して咲いていました。地を這うように広がっており、高さも30cmほどです。

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 花は白色で基部のところが黄緑色で、直径6~8mmで清楚な花です。

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 原産地は地中海沿岸、南ヨーロッパ帰化植物です。

 1960年ころ小石川植物園で栽培され、その後、広がったそうですが、その分布は少ないそうです。 

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 漢字では「小米犬陰嚢」と書きます。名前からは想像できないほど可憐な小さな花です。

 餌を啄むシジュウカラ四十雀)の傍にも白い花が・・

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 この花と同じ場所に咲いているのが、青紫色した「オオイヌノフグリ」です。

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 「コゴメイヌノフグリ」は「オオイヌノフグリ」より、花が一回りほど小さいこと、毛が多いこと、果実の形などが違います。  

  俳句で「いぬふぐり」は、春の季語で、高浜虚子「犬ふぐり星のまたたく如くなり」の句が良く知られています。

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 写真を加工してみました。

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 白い花と言えば、一茶にとっては蕎麦の花です。

 しかし蕎麦の白さは、雪を連想させるから「ぞっとする」と、いいイメージを持っていませんが、こんな句も併せて詠んでいます。

 はや山が白く成ぞよそばでさへ

           一茶 『七番日記』 

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 面取白釉盃

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