この青い実は、何の実か分かりますか。
冬、1月頃に黄色い花を咲かせた「蝋梅」の実です。
気がつかない人も多いのではないでしょうか。私も初めて知りました。
この蝋梅の実は、食用にはなりません。また種子には、有毒物質のカンカンチンが含まれています。
秋頃には、実はシワシワになりますが、早くも干した茶色い梅干しのようになっていました。
蝋梅は「梅」という字を書きますが、梅の仲間ではありません。
蝋梅は、江戸時代初期に日本に渡来し、詩歌に詠まれるようになったのは、江戸時代後期以降だと言われています。
一茶が蝋梅を詠んだ句は見つかりませんでしたが、こんな句がありました。
『老梅のなるやいかにも痩我慢』
(『七番日記』)
「ろうばい」ではなく「おいうめ」と詠みます。
*
*
焼締瓢形花入
高さ:19.0cm・重さ:1870g
*
*