草花(5)

「雉蓆(キジムシロ)」という15mm〜20mmの小さな花です。
名前の由来は、花後の葉が大きく放射状に広がり、
その姿が雉の休む蓆に似ているところからきたと言われています。

 工房の傍の雑木林には、雉のつがいが棲んでいます。
雉は「深い愛情の象徴」として知られている鳥ですが、
朝早く、その声で起こされ、雨戸を明けると庭にいたりします。
 一茶の句 「雉鳴くや寺の座敷の真中に(七番日記)
のように、昔は家の中に入ってきたのでしょう。
 また雉には、足の裏に震動を敏感に察知する感覚細胞があり、
地震の予知能力があると言われています。