雑木林の倒木の傍で発見。
この毒々しい色と形・・最初は「蝮草」?・・と思ったが、
花序の先が細く糸状に長く伸びており、調べたら「ウラシマソウ(浦島草)」でした。
この糸に何か役割があるかというと、まだ全く謎だそうです。
この植物は「雌雄異株」で、若い株は雄花、肥大した球茎をもつ
大きな株になると雌花に性転換します。また鉢に植えて栽培もできます。
秋には赤い果実となりますが、有毒であり注意が必要です。
この名前の由来は、姿が浦島太郎が釣り糸を垂れている姿に見立てて付けられたようです。
ほんとうに風流な名前ですね・・・
今では麦藁帽子を被って川の中に立っている太公望のようでもあります。
釣竿に鮎のあはれや水はなれ ( 北枝 ) (『此花集』)
太公望にとっての多摩川の鮎釣りの解禁は、6月1日からです。
江戸時代、玉川(多摩川)で採れる鮎は「御彩鮎」として、
幕府に献上されたほどの名産品だったようです。