親子づれ

 黒須田川では、今年4組目の「カルガモ」親子が誕生しました。今回、子ガモは2羽でした。以前の3組は、成長して新しい環境(棲家)を求めて巣立って行きました。

 カルガモ親子の他にも、黒須田川に飛来する鳥、ここを棲家としている鳥の親子が餌を求めてやって来ます。

 うぐいすやちょっと来にも親子連

           一茶『文政句帖』

 「カワセミ」のお母さんは、必死で子育てをしたのでしょうか、美しい羽が痛んでいます。

 少し臆病な息子は採餌に、そして縄張りの確保が出来るのでしょうか。

 「キセキレイ」の親子です。

 軟らかい産毛に包まれ可愛い眼で見つめられました。

 黒須田川を棲家としている「ハクセキレイ」の親子。身体は大きいですが、まだ親に餌を獲って欲しいと甘えています。

 でも自分で・・川蝦を捕えることが出来ました。

 騒がしい集団?「ムクドリ親子」の飛来です。

 赤く実った山桜の実を狙っています。

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 まだ梅雨は明けていませんが、毎日、真夏のような暑さが続いています。ソメイヨシノの若葉が作る影と川面から吹き上げる涼しい風は、散歩者の一時の清涼剤となっています。

 そのソメイヨシノの樹皮に溶け込んだ「ニイニイゼミ」の鳴き声。

 「チー」と長く延ばした後の「チッ、チッ、チッ・・・」という爽涼感のある鳴き声は、川風に乗って心地よく聞こえます。この後、アブラゼミ、ミンミンゼミなどが鳴き始めると、更に暑さを強く感じるようになります。

 また樹液を求めてやって来たきた「キマダラカメムシ」の親子。

 成虫と幼虫を見た感じでは、親子には見えません。

 「カメムシ」は「放屁虫(ヘッピリムシ)」などと呼ばれます。キマダラカメムシの成虫は、お腹側から、幼虫は背中側から、臭いの分泌物を出しています。その臭いは、めちゃくちゃ臭いという人、ほとんど臭いを感じない人など、人によって感じ方は違うようです。カメムシにとって、この臭いは、防御のほかに雄と雌との出逢いや仲間を近くに集める誘引などの役目をしています。

 屁ひり虫人になすった面つきぞ
          一茶『七番日記』
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