私の住んでいる青葉区には、多くの雨水調整池(遊水池)があります。
青葉区民会議の広報資料(2008/9発行)によると、横浜市が直接管理する大型の遊水地は186ケ所あり、その内の48ケ所が青葉区にあるそうです。
「遊水地」は、集中豪雨の時に雨水を一時貯留して、川の急激な増水や氾濫を防ぐために作られています。
私の家の近くを流れている黒須田川は、鶴見川の支流にあたります。この鶴見川は、過去において氾濫し浸水被害を起こす暴れ川でした。それを防止するために、1970年代後半から総合治水対策として雨水調整池が整備されました。その後の豪雨には、その治水対策に成果がありました。
そして広い遊水池は、運動場や公園として、また小さな遊水池の上には、店舗などが建てられるなど、遊水池は有効に活用されています。
この広い運動場は、横浜市青葉区の一番北にある保木公園(美しが丘西第一遊水池)です。この運動場は、豪雨の時は遊水池となります。66957㎥の雨水が貯留することが出来ます。
この運動場に隣接して樹木の茂ったヨシの沼地があります。
この遊水池に、日頃、見かけない鳥がいました。
この鳥は、ヨシやガマなどの湿地に生息している「鷭(バン)」です。鶴の仲間の鳥ですが、黒鳥ほど大きくもなく、長い首もしていません。
「鷭」は、大きな声で鳴くので、それに驚いて他の動物が田に近寄って来ません。そこから「田を番する鳥」として「鷭」の名が付いたそうです。
この鳥は、江戸時代には、「三鳥二魚」と呼ばれる5代珍味の一つに数えられていました。「鷭」は、水戸藩が皇室に献上した郷土料理でもありました。
鷭一羽御狩にもれていく程ぞ
加舎白雄『白雄句集』
(注)加舎白尾雄(1738-1791)は、江戸時代の俳人。
現在、この「鷭」は、純絶滅危惧としてレッドリストに指定している県もあり、絶滅危惧鳥にはしたくありません。
この嘴が白い鳥は、過去のブログ(2019/3/24)で紹介した東京・北区にある浮間公園の浮間ケ池で見た「大鷭(オオバン)」です。「鷭」と同じ仲間で、違いはオオバンには、水かきがあります。
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瓢形花入
口径:3.0cm・高さ:21.0cm
高台径:5.5cm
黒マット釉を掛け、口縁付近には土灰を少し掛けてみました。鉄分が多かったのか、ほんのりと赤味が出ました。
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