登り窯まつり2020(1)

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 3月6日から笠間市の奥田製陶所で、恒例の「登り窯まつり」が開かれます。今年で11回となります。

 私は「登り窯まつり」には、2008年(第2回)から作品を焼成してもらっています。今年で10回目となります。

 この耳付き花入れは、最初に焼成した作品です。

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 先日、作品の焼成を依頼のため作品を持ち込みました。

 今回は、薪割りのお手伝いはできませんでしたが、窯の準備は出来ていました。

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 今回、焼成予定の作品です。

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 毎回、最終日、窯の焼成温度が最高潮に達し、その幻想的な炎に合わせてコンサートが開かれていましたが、今年は、窯焚きに重点をおいて実施されるそうです。

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 登り窯の隣には、江戸時代に建てられた長い屋根(茅葺き)の作業場があります。この建物は 東日本大震災でも倒れなかったそうです。

 いま、この作業場を新しいギャラリーに改修中でした。

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 一斉に並んだロクロ成形場は、一部を残し撤去するそうです。

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 天井は200年を超えるやきものの煤が残り、黒光りしています。

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 また天井にはモーター式の電動ロクロのベルトと滑車が残っていました。

 実際に使用されているのを見たことはありませんが、1台のモーターで数台のロクロを回していました。

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 私が訪ねた時は、ギャラリーは半分しか完成されておらず、作業中でした。f:id:kanamankun:20200212154434j:plain

 作業場の表面の土を削り、もともとあった笠間の土(水酸化鉄)を使って、床とするそうです。

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 完成した床は、笠間土の雰囲気を残した色になります。

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 現在、一部完成しているところには、若手作家の作品が展示されていましたが、全体の完成は、まだ先になるようです。 

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 奥田製陶所内には、笠間陶芸修行工房「スタジオnido」があります。この「スタジオnido」は、笠間の陶芸大学校の生徒が卒業後、制作場所として使える工房だそうです。

(注)「nido」とは、イタリア語で「巣」を意味します。 

  窯元の奥田達雄さんは、次世代の陶芸界を担う若手作家の物づくり、育成を支援されており、完成後は、若手の陶芸作品の発表、展示の場にしたいそうです。
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