黒須田川の遊歩道には、夏の花の中でも大きな花の一つ「芙蓉」の花が自生しています。
石垣の隙間から生える、その生命力の凄さ。
「芙蓉」という言葉は、中国では「蓮の花」のことを言っており、それと区別する為に「木芙蓉」とも呼ばれています。
昔から美しい人のたとえに用いられています。
また富士山の雅称として「芙蓉峰」と呼んだりします。
よく似た花に、近縁種の「ムクゲ」があります。
その違いを見ると「芙蓉」は、花弁が椀状で、雌しべの先が上向きに曲がっています。「木槿」は5弁で、雌しべが真っすぐ伸びています(写真参照)
また葉の形も「芙蓉」は掌状で大きく、「木槿」は楕円形で小さく尖っていますので、簡単に見分けることが出来ます。
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朝咲いて夕方にしぼむ「一日花」ですが、暑い日も、長期間にわたって次から次に花を咲かせています。
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咲仕廻忘れて居るか花木槿
一茶 『七番日記』
もう「芒」が・・・「芙蓉」の近くまで追いかけて来ています。
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瓢形耳付花入(ピンク御影)
口径:8.4cm・高さ:21.1cm
高台径:8.8cm・重さ:1480g
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