残秋

 「立冬」も過ぎ、段々と廻りから色彩が少なくなっていきます。
「秋の名残り」との出会いを楽しみながら、いつもの散歩道を歩きました。

  


   柿の葉や真っ赤に成て直にちる    一茶  (『七番日記』)

 コスモス(秋桜)は、明治時代頃に、日本にもたらされた新しい花ですが、
日本の景色に馴染んでいるように思います。

道端には時を忘れた赤詰草が・・・・


        

    天道虫の日向ぼこ !?!
    天道虫は、石や倒木の物陰などで数匹かたまって越冬するそうです。



    秋風の吹くともなしや烏瓜    一茶  (『文化5〜6年句日記』)



   


   紅葉葉のかはらぬうちに誰ぞ来よ    一茶  (『七番日記』)



   水鳥の紅葉かぶって寝たりけり    一茶  (『七番日記』)



   

   朝顔(蕣)は、秋の季語です。



  あら寒や大蕣のとぼけ咲   一茶  (『七番日記』)





 辰砂茶碗