本箱(4)

 今日は「文化の日」です。

 10月27日からは「読書週間」が始まっています。
初日の27日は「文字、活字文化の日」「読書の日」とされています。
「読書週間」は、1947年(昭和22年)に
「 読書の力によって、平和な文化国家を作ろう 」という目的で開始されました。
そして「文化の日」を挟んで2週間ほど行われています。

 先日「第58回東京名物神田古本まつり」に行って来ました。
全国的に書店が減っていますが、古書関係には多くの人が訪れます。

 最近、友達から教てもらった森山大道(写真家)。
写真集のコーナーがありました。

 新刊本に交じって、こんな本が見つかりました。

 『一茶の種々相』は、昭和3年(1928年)発行なので、ほぼ90年前の本です。
私が持っている一茶に関する本の中で、一番古い本となりました。
 著者の川島つゆ(1892-1972)は、俳人で国文学者。女性の一茶の研究者です。

 まだ詳しく読んでいませんが、大変に気になった文章がありました。
一茶は『趣味の人』という題の中で、一茶は園芸の趣味を持っていたらしいと
書かれてありました。 そして園芸についての句を4句紹介されています。

 「一茶全集」で調べて見ると、こんな句もありました。


  さし木して春長かれと思ふ哉   (『希杖本』)

  根分して菊に拙き木札哉     (『西国紀行』)





 青白磁植木鉢