暖かくなり、いろいろな昆虫が草木に現れます。
その昆虫には面白い名前が多くあります。
その一つが工房によく現れる「カマドウマ」です。
漢字では「竈馬」と書きます。
名前の由来は、姿や体色、飛び跳ねる姿が馬に似ており、
昔の台所の窯の周辺にいたことから「竈馬」と呼ばれています。
残念ながら、動きが速いので、まだ写真に収めることが出来ません。
「竈馬」は、俗称「便所コオロギ」とも言われます。
草木でよく見かける、この昆虫を調べたら「ジョウカイボン」と言う面白い名前でした。
他の昆虫を捕食する獰猛な昆虫で、和名では「浄海坊」と書きます。
「浄海坊」は、平清盛の法名です。
どうしてこのような名前が付いたのかと言いますと、
昆虫には、肌に触れると火傷のような炎症を起こす毒を持つ虫もおり、
その虫と混同して、熱病で苦しんだ清盛の名前とを結びつけた
とも言われていますが、詳細は不明のようです。
英名では、イギリスの軍服に似た色に因んで「Solider beetle」と言います。
昆虫の名前は、その姿、形、色、動作や棲息場所や歴史的な事件など、
そして発見した人の名前などが付けられることが多いようです。
「でで虫」という名前も・・・・
「出せ、出せ」という子供の声が聞こえて来るようです。
でで虫や赤い花には目もかけず ( 一茶 ) (『七番日記』)