『野大根も花咲きにけり鳴く雲雀』
という一茶の長閑な句があります。
家の近くのマンションの傍にある畑では、大根の白い十字型の花が咲いています。
これは野大根ではなく、種を収穫するための種大根でしょうか。
大根は種類も多いですが、私たちには身近な栄養価の高い食材です。
原産地は地中海地方や中東で、日本には弥生時代に伝わっています。
名前の由来は、おおきな根を意味する大根(おおね)から、
音読みの「だいこん」となったようです。
それが各地で訛って「ダイゴ」「デーゴ」などと発音されています。
春の七草では「スズシロ」と呼ばれています。
歳時記では「大根」は冬の季語で、「大根の花」は春の季語です。
ふみたふす形に花咲く土大根 ( 乃龍 ) (『続猿蓑』)