弁柄

 この前方後円墳は、茨城県なかみなと市にある国指定史跡「虎塚古墳」です。
この古墳は春と秋の上旬、外気温が15℃のころに石室内部が公開されます。
 先日、その石室内部を観てきました。今も鮮やかな赤色が残されており、
古代の人が赤色に永遠の生命力を求めた思いが伝わってきました。

 この内部の写真は、埋蔵文化財調査センターに展示されている模型です。

 弁柄は、縄文時代から土器、埴輪、建造物などに使用されてきましたが、
 今もやきものでは、上絵の赤色、鉄絵の下絵などの材料として使われており、
日常生活の中に生きている色です。


  鉄絵野草文花入(弁柄に鬼板を30%加えてみました)