茶盌の高台

 茶盌の高台は重要な役割をしています。全体の造形を決めるものであり、その作りの良し悪しが、茶盌の良し悪しに結びつくことが多いと言われています。そして高台に変化を付けることで造形上の趣が出せ、それが「土見せ」といって高台回りの鑑賞の対象ともなります。高台には、立ち上がり、畳付き、高台内の三か所の見どころがあります。
 
      
   糸底を叩きて削る今日の秋   ( 生井慶子 ) (『手轆轤のうた』近代文藝社刊)より