習作(11)掻落し象嵌塩筍茶盌

 塩筍(しおげ)とは、小さな壷で胴が膨らみ、口が狭まった形のものをいいます。もとは塩、砂糖、味噌などを入れたものですが、冬の独服用の茶盌に見立てて使われています。


          
 私は麦の絵が好きで、最初に描いた「麦」の絵です。手びねりで作り、掻き落しと象嵌を組み合わせてみました。茶盌として使うには、少し重すぎたようです。

口径10.3cm・高さ10.2cm・高台径7.2cm・重さ780g