番い

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 朝早くから雉の声が・・・

眠気を一喝する鳴き声です。

 工房の前の田圃に現れた雉の「番い(つがい)」です。

 やっと雉の番いが撮影できました。 

雉は警戒心が強く、すぐ逃げられてしまい・・・

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山の雉あれでも妻をよぶ声か 

           一茶(『七番日記』)

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でも、こんな微笑ましい風景を見せてくれました。

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 「つがい」は、漢字で「番い」と書きます。

この「番」は「釆(はん)」と「田」とが合わさって出来ています。

「釆」は、種を蒔く様子を「田」は土を表しています。

 つまり「種」と「土」とは繋がっているということで「つがい」という漢字に「番」が使われるようになったと言われています。

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走る雉山や恋しき妻ほしき 

           一茶(『七番日記』)

(注)一茶は、この句を詠んだ2年後に結婚しています。

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鉄赤夫婦湯呑

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