先日、工房の近くの高速道路が一部完成して
開通記念のプレイベントがありました。
その真新しい道路を、春陽を浴びて往復4kmほど
ウォーキングしてきました。
この道路は、関東平野の北東の海岸線近くにあり、大きな山もなく、
平地の田畑の中を走っています。
元禄期の俳人、向井去来は、こんな句を詠んでいます。
「 動くとも見えで畑打つ男かな 」
高速道路から眺める、広くなだらかな景色の中に、畑を耕す農夫の姿があります。
今も変わらない風景かも知れません。
人通る道を残して田打哉 一茶 (『文政句帖』)
一昨年の大雨の時、工房の入口付近の道路に
高速道路の盛り土の一部が流れ込みました。
収拾してみると、畑の土も混ざった鉄分の多い土でした。
しかし思ったより可塑性があり、水簸もせず、そのままロクロ成形し、
透明釉を生掛けして焼成しました。