火取虫

  
   

 庭木を剪定していたら、突然、眼の前に、こんな怪虫?が現れました。

 枯葉に止まったので、よく見ると翅長10cmほどの白く薄い緑色をした蝶?でした。
図鑑で調べると「オオミズアオ」と言う「蛾」の一種でした。
「蛾」といえば、茶褐色のイメージが強く、こんな綺麗な色をしている蛾に驚きました。
学名には、ギリシャ神話の月の女神アルテミスの名が使われています。
 また見分けるのが難しいですが、近縁種に「オナガミズアオ」がいますが、
こちらは準絶滅危惧種と言われています。
 
 夏の夜、虫たちが電灯に集まって来る様子は、夏ならではの光景ですが、
最近のLEDランプは、紫外線をほとんど出さず、虫も寄って来ないそうです。
筆とめて打払ひけり火とり蟲(闌更・半化坊発句集)こんな光景もなくなります。



  又来たぞ手の盃を火とり虫   一茶   (『文政句帖・文政六年六月』)




   酒盃